第10回 波動・振動で地球の中をみる

10.3 地震波の伝播


平面波:

Snellの法則:

波面が連続すること,それぞれの媒質で伝播の速度が一定なことからSnellの法則が以下のように求められる

sin(theta1)/v1 = sin(theta2)/v2


地震波の反射・透過・変換:

地震波の場合は,P波・S波がるため,普通の波動(光,音)に比べてより複雑である.

速度の急激な変化があると,P波からS波へ(またはその逆へ)波の変換が起こる.

地表でも同様の変換・反射が起こる


屈折波:

シュミレーション(561KB) (地震研究所 古村孝志氏による)


速度変化と波線:

z方向に地震波の伝播速度が増えるとすると,波線はSnellの法則に従って折り曲げられ,地表に戻ってくる.

速度の急激な変化:

この場合,波線は折り曲げられすぎで,波の到達距離は短くなる(東京ドームの屋根と松井の打球の飛距離の関係?)

対応した走時曲線は以下のように折り曲げられる:

速度の減少する層があると?

そのとき地震波は遠くに曲げられ,地震波の届かない領域が出来る(地震波の影)