インド国立地球物理研究所 Modern Seismology Course (2007/1/19-29)
インド国立地球物理研究所(National Geophysical Research Institute)
主催の "Modern Seismology - Receiver Function Technique" コースの
の講師として,Michael Bostock (UBC, Canada) さんと二人で
10時間づつ(!)講義をしてきました.
NGRIのあるHyderabadは,南インドの入りくち,といったところで,
都会ではあるがどことなくのんびりとした雰囲気です(インドにしては?).
NGRIの前の大通りの様子.黄色の3輪車は”オート・リキシャ (力車)”
とインドで呼ばれる,いわば庶民のためのタクシー.
滞在にも慣れて,我々が自力で乗りたいと思ったときには,
リキシャ組合のスト(タクシーメーターを付けることに反対!?)が行われてしまい,
乗る機会を逸しました.
これに面したNGRIの正面風景.
この中は,天然のクジャクが出てきたりする
公園のような,美しく静かなキャンパスです.
キャンパス内のサイン.どちらかがヒンドゥー語で,もう一つが地元のテルグ語のはずです.
テルグ語に関しては,日本語と共通点があるという学説もあるらしい(「弥生文明と南インドby大野晋).
コースの開会のセレモニー.壇上は左から,所長のDimriさん,
主催者のひとりRavi Kumarさん,私,もう一人の主催者Rameshさん,
講師のひとりBostockさん.
仕掛け人Rameshさんの開会の弁(美辞麗句の山).
自分のことか?と聞き入る壇上の4人集.
講義風景:
Hydrabadで一番有名な人? サイババの家.
ご神体リンガを形取ったシンボルが愉快.
あまりagressiveな物乞いにはつきまとわれなかったけど,
この少年はずうっとついてきた.100ルピーで“真珠”を買ってくれということですが,
一人を相手にするとそのあとが大変と云うことで,相手にしなかった.
別れ際に,Bostock氏に "Bad country!"と捨てぜりふを残したのは残念.
南インドにて:
休日 (Republic day) もあり,どこかに行きたいか?ということなので,
気楽にRamanujanの家の周辺が美しいと聞いている(品格高き藤原正彦氏による),
といってしまったため,大変なご苦労をかけてしまった.
そのおかげで,Hyderabadからさらに南の,本当の南インドを一瞬垣間見ることが
出来ました.
KumbakonamにあるRamanujanの家.Rameshさんと親戚の方.
中にあるサイン帳を見ると,一週間前にも京大のひとが来ていました.
(嫌われ松子こと中谷美紀もこの近くまで来ているはず)
世界遺産に登録されているタンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院.
チューラ朝寺院の最高傑作とのこと.
遠くからみる聖地シュリーランガム(Trichyにて):
7世紀前半の石窟寺院(Rock Fort)山頂から市街を一望に見下ろすと,
北北西の方向には巨大な門塔(ゴプラム)が視界にうっすらとそびえ立つ.
広い敷地に21のゴプラムがあります.
Rock Fort内の壁像.同じ壁にある文字はいまだに未解読とのこと.
滞在中唯一の機会であった,街の大衆食堂での朝食.
Rameshさんが心配してくれて,“あぶない”ところで食事をする機会は
あまりありませんでした.
バナナの葉の上に出される朝食.白いものは米で作った蒸しパン
Idli(イドゥリ).
こちらはDosa(ドーサ).一般に南インドでは,朝食のイドゥリ,
ドーサなどを除けば,ごはんが主食です.
ほとんど野菜のおかずの様々な調理法,見たこともないような
デザートの数々,インドはおいしい!
HyderabaがあるAndhra Pradesh州より更に南のTamil Nadu州は,ことばも違えば,食習慣も違う.
“お茶”も,チャイよりもコーヒー(ミルク・砂糖入り)を飲む.
サーブする際にミルクとコーヒーをこのように混ぜる.
聖河カーベリーを渡ってシューリーランガムへ!
この寺院は正直な神様Vishunuをまつっている (ヒンドゥの寺院には,シバ派とヴィシュヌ派が
あるのだそうです).
Back in Hyderabad:
インドで免許をとるための必修科目はなんなのだろう?
クラクション(ホーン)の鳴らし方は教わるのだろうか?
右手で押すのか,左手を使うのか・・・,悩ましい.
道に迷うと皆さん良く教えて下さいます.ただ地図を見るという習慣がないのか
(地図というものは北を向いているという約束が通じない),なかなか
思うところにたどり着きません.
高級住宅街での一風景.映画俳優のようなスポーツカーに乗ったインド人青年と
物乞いのおじいさん.
Group photo:
See you again!
(南)インドに関するお薦め本:
Lonley Planet seriese: "South India"
辛島昇(他 )編集:
「南インド」(山川出版)
中谷美紀著:「インド旅行記〈2〉南インド編 」(幻冬舎文庫)
妹尾 河童:「河童が覗いたインド」(新潮文庫)
神谷 武夫:
「インド建築案内」
(TOTO出版)