船牀六尺 : ふつうの海洋マントル観測航海記 | [HOME] |
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EFOSはなかなか愉快な観測機器です. 船からの落とし方も不思議なものだったし, 海底での姿も,またその展開の仕方も予想を超えたものでした.
深海底での着地の姿はぴったりという感じで 内村康平くん(でしたっけオリンピックの金メダルのひと)も顔負け. 歌田さんも大喜び. このあと電極を2km展開するのですが,向かって右側の ケーブルを巻いたドラムとステレオのスピーカのような部分全体が K7によって運ばれることになります. この手順がまたすごくて,K7のアームに背負子のようなものを くくりつけ,それがドラム+スピーカー全体を2km背負って歩く. (EFOSを見て,二宮金次郎をイメージしたのは間違いでなかったようです.) 2枚目の写真は,K7のアームの先の背負子がドラム+スピーカーと 合体したところなのですが(この作業に1.5-2時間),ちょっとわからないかも しれません. でもこのようなものがKaiko7000に背負われて,深海底を2kmも移動するさまを 想像するだけでも愉快ではありませんか.
2km先で無事ケーブルが巻き出され,ドラム+スピーカー部は Kaikoと一緒に海上まで戻ってきつつあります(ご苦労様). ということで,明日はNM17を経てNM14に向かいます. この行程をクリアーするとまだ作業はありますが, 観測網の形が整うことになります.