2月27日の三宅島の様子

02.3.2

観測ヘリ:警視庁航空隊「おおとり3号」

観測者:大野,伊藤(産総研地質調査所)

観測時間:12時45分〜13時10分


写真撮影:大野希一     写真の二次流用については必ず相談ください

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写真説明

写真1 北東から遠望した三宅島.午前中は山頂だけが雲に覆われる.風が弱いため,噴煙はほぼ真上に上昇した後,南南東に流れていく.このときの噴煙の到達高度は海抜約1600m程度.10時22分00秒撮影.

 

写真2 北西から見た三宅島.午後になると,噴煙の主要部分は午前中とは異なり東(つまり画面の奥)へと流れていく.13時06分32秒撮影.

 

写真3 南西からみた三宅島.この時(午前中)噴煙は南東〜南南東に向かって流れていく.この噴煙とは異なる方向(ほぼ真南)に,青みがかった硫酸ミストが流れていく.硫酸ミストと噴煙の流下方向は一致しない.10時31分35秒撮影.

   

写真4 カルデラ底のほぼ全景(1).カルデラ北西で頻発している崩落に対応する新鮮な崖錐堆積物の末端には,茶色を呈する小さい水たまりがある.12時54分00秒撮影.

 

写真5 カルデラ底のほぼ全景(2).新鮮な崖錐堆積物が目立つ.また,カルデラ北西に位置するマウンドも存在感がある.13時04分05秒撮影.

 

写真6 カルデラ底の南西にある黒い水たまりとその北に位置するマウンド.この水たまりとマウンド,そしてメインのコーンに挟まれる領域は,いつになくデコボコしているように見える.13時04分10秒撮影.

 

写真7 メインのコーンから放出される白色噴煙と青みがかったミスト.ミストはメインのコーンの南よりの場所から直接噴出しているらしい.13時03分55秒撮影.

 

写真8 メインのコーンとその西に位置する噴気帯.状況はほとんど変化していない.13時04分55秒撮影.

 

写真9 メインのコーンにある火口の拡大写真.火口の中には黄色の硫黄がべったりと張り付いている.噴気の場所は複数あるらしい.火口の中には岩塊も認められる.13時00分16秒撮影.

 

写真10 南西から見たカルデラ壁.スオウ穴の西で頻発する崩落に由来する新鮮な崖錐堆積物が顕著.13時03分46秒撮影.

 

写真11 カルデラの北西壁と南東斜面.南東斜面を見ると,火砕流状堆積物の分布限界が植生分布から分かる.13時00分6秒撮影.

 

写真12 南東斜面には,埋没した雄山林道の湾曲した輪郭がまだ追跡できる.12時59分52秒撮影.

 

写真13 南東斜面に認められる埋没した雄山林道の一部.13時03分32秒撮影.

 

写真14 南東斜面に認められる亀裂.亀裂の状況はほとんど変化していない.13時03分41秒撮影.

 

写真15 村営牧場付近に認められる多数のインパクトクレーター.村営牧場付近には主として2000年8月18日の噴火で降下したと思われる無数のインパクトクレーターが認められるすぐ近くにある牛舎の屋根にもいくつもの穴があいている.13時03分7秒撮影.

 

写真16 村営牧場付近に認められる多数のインパクトクレーターの拡大図.写真15の牛舎のサイズから判断すると,インパクトクレーターのうち最大のものは直径数メートルに達すると予想される.13時036分13秒撮影.

 

写真17 赤場暁.島の北東に位置する赤場暁は黒色にもどり,本来の玄武岩質溶岩の様相に戻りつつある.10時12分21秒撮影.

 

写真18 人家周辺に認められる茶褐色の変色域.写真中央に位置する家にアプローチするための坂道には,車の轍が茶色く残っている.このような変色は,昨年の3月頃からすでに確認されている.特に変色している建材がコンクリートであることと,1年以上変色が継続していることから,おそらく硫酸ミストとコンクリートとの間の相互作用によって変色が生じるものと予想される.13時08分10秒撮影.


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