観測ヘリ:警視庁「おおぞら2号」
観測者:大島,宮城(産総研)
観測時間10:10 〜 10:28
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<写真説明>
写真1。北北西から見る三宅島。太めの白煙が雲底にかかり南側に倒れている。山頂カルデラ縁は斜めの鋸の歯のよう。
写真2。東側(三池沖)から見る三宅島。白煙が南西に向かっている。三池火口列の砂防堰堤が白く見える。金層に下る黒い谷筋の下端にも。
写真3。南側(古澪〜水溜り沖)から見る三宅島。太めの白煙が南西にたなびきかけて消散している。高さは島の高さの2倍以下。薄く青白いガスが南西斜面を這下っている。
写真4。南西(粟辺〜新鼻)から見る三宅島。ガスの流れの軸部に近く、多少臭いはするが山頂まで透けて見える。
写真5。北から見る火口付近。火口ほぼ全面から白煙が上がっている。昨日まで3日間の雨のためか噴煙量は多いが排出に力強さはない。活動休止がちだった北主火口(旧主火口)も白煙を上げ、南主火口は内部南寄りの活動が弱く見える。西池(旧黒 池)背後のカルデラ壁2ヶ所の崩れが目立つ(黒い崖錐"ローブ"に注意。)北西噴気 帯はこの崖錐による埋没が進んで、一部で噴気が出ていない(押さえられている模 様)。
写真6。北西から見る火口。北主火口をはじめ火口のほぼ全面から白煙が上がっている。南主火口南寄りが一部閉塞状態になった代わりかもしれない。火口丘周囲の噴気も最近にしては若干多めに見える(特に北西斜面クレバス上部・東斜面クレバス)。
写真7。北縁越しにみるカルデラ西半。北縁最高点付近は地割れを境に少しずつ削れ落ち、大分スリムになった。西池(旧黒池)の西岸(向こう岸)とその左の黒さと噴気帯の途切れに注意。
写真8。北東(スオウ穴上空)から見るカルデラ内。底に南西〜北東方向に3つの大池が並ぶ(遠方から手前へ「西池」「中池」「東池」、まとめて「三宅三 湖」??)。水位が上がり、過去最大(どの画像よりも)になっている。右は崩落〜 後退の進んだカルデラ北縁。最上位の脆いアグルチネートの後退が進み、中段のかたい旧岩体が突出している。火口丘東側のクレバスは昇華物の付着で白い。
写真9。西から見るカルデラ内。画面左の北壁〜スオウ穴下からの流れが「東池」にひろがってデルタをつくっている。「中池」右には火口丘北麓側から流入の跡。「西 池」はカルデラ縁の蔭で見えない。
写真10。東から見るカルデラ底。スオウ穴〜北壁下から東池に流入する水路・デルタが顕著。中池にも火口丘裾から幾筋もの流入の跡。
写真11。東池・デルタとスオウ穴下付近の岩塊分布アップ。
写真12。北壁〜突出岩体上から見るカルデラ底北〜北西部。東池に流入する水路・デルタ周辺の大型岩塊の分布に大きな変化はない。(吉本氏2月19日写真4参照)
写真13。カルデラ底北西部を北壁上から見る。画面中央、マウンドの両脇(カルデラ壁寄り)の2つの小池は降雨によりやや大きくなっている。右側の小池(西小池)脇 に散在する大岩塊は以前より増えたが2月19日とは大差ない様子。手前に1個だけ離 れて白く見える大岩塊は2月19日以降の新顔。2月23日10:26の地震による崩落の可能性がある。写真ではわかりにくいが、画面手前のカルデラ北〜北西壁は、赤黒のバンドに見える 中上部より下部の傾斜が急なため、下部壁面の大部分は(この位置からはオーバーハングしたかたちで)見えていない。
写真14。北西から見るカルデラ底西半部。画面中央は中池(左)と西池(右)。画面右上からの南西カルデラ壁の崩れが西池の湖岸線を変えている。対岸(南岸)の"陸上部"に右から張り出した黒い"lobe"に注意。「北西噴気帯」を遮断するように覆っている。
写真15。西壁上から見る火口付近とカルデラ底西部。南主火口の活動は火口内北寄り。南寄りは不活発で背後の南壁が見える。画面手前は西池に岩塊をひろげる南西壁の崖錐(崩落路はカルデラ縁上端まで)。南岸"陸上部"に張り出した黒い"lobe"の発 生源は黒い壁面中段の浅い海蝕洞状の窪み(右上から2番目の白色噴気塊の上端右下)。
写真16。 東斜面上部の浸食状況。
写真17。北東斜面地獄谷付近の状況。
写真18。赤場暁。一周都道の橋脚台座は完成済み。
写真19。伊ケ谷の海蝕崖。2000年7月〜の地震で崩落した吹きつけセメントの覆い跡は、新たなメッシュ状の覆いに生まれ変わった。
写真20。お世話になった警視庁ヘリ「おおぞら2号」Super Puma JA9678。左は島機長。右に立つのは宮城さん。新島空港にて。