平成15年9月16日(火)三宅島の様子


観測ヘリ:警視庁航空隊「おおとり3号」
観測者:大野,宮城(産総研)
観測時間:13時45分〜14時

写真撮影:大野希一   (写真の2次使用に関しては問い合わせ下さい)

01
01.jpg
02
02.jpg
03
03.jpg
04
04.jpg
05
05.jpg
06
06.jpg
07
07.jpg
08
08.jpg

(写真説明)
写真1 南南西から遠望した三宅島.夏期特有の”島曇り”のため,山頂付近は雲で被われている.青みがかった硫酸ミストが南西方向(写真の左側)に流れていく.10時46分40秒撮影.

写真2 カルデラリムの南西から南東方向をのぞむ.白色の噴煙がゆっくりとカルデラ縁からあふれ,南西方向に流れていく.硫酸ミストのほとんどはこの噴煙と一緒に流れているらしい.カルデラ壁には成層した火砕堆積物層が認められる.13時50分48秒撮影.

写真3 カルデラリムの南西からみた主火口.その形状や大きさに大きな変化はない.白色噴煙が充満しているため,主火口内部の様子はよく分からないが,噴煙のすきまから黄色い硫黄が火口の内壁やコーンの斜面にべったりと付着している様子が確認できる.青白い硫酸ミストは,写真奥の主火口の縁あたりから直接放出されている.主コーンの縁辺部にもわずかな噴気が認められ,その噴気孔の周辺部は黄色っぽい.13時50分22秒撮影.

写真4 主火口付近の拡大.主火口は2つの同心円構造をなす主火口の背後には,白色を帯びた大きな岩脈がほぼ垂直に走る.13時57分41秒撮影.

写真5 南西からみたカルデラ底の南部.カルデラ底には複数の水たまりがあるが,どれも小さい.写真の中央やや左上付近に,小さな黒色の水たまりが認められる.これは従来カルデラの南西にあったものとは位置が異なるため,別物であると考えられる.コーンとカルデラ底との傾斜の変換点が非常にシャープ.13時57分30秒撮影.

写真6 南西からみたカルデラ底の北部.カルデラ底は,これまで認められた水たまりがほとんど確認できなくなり,全体的に小さな起伏が目立つようになった.その一方,撮影方向が良くないためか,北西にある大きなマウンドはあまり目立たない.写真左上の崖錐堆積物の規模の大きさが際だつ.カルデラ北壁の崩落は継続していると予想される.13時57分26秒撮影.

写真7 カルデラ南西壁付近の亀裂.13時49分49秒撮影.

写真8 雄山の北側斜面.北側斜面は立ち枯れた木が倒れ,大量の倒木が山腹斜面に引っかかっている.土砂流出の際に,大量の枯れ木が流出する可能性がある.13時44分16秒撮影.

戻る