9月10日カルデラの状況

航空自衛隊バートルから中田撮影(午前9時25分〜10時15分)


 カルデラ縁は南東側や南西側は8月25日頃とほぼ同じ。また、北側のカルデラ壁では、火山灰がかぶってから崩落が起きた跡がないため、カルデラの拡大は9月3日以降起こっていないと考えられる。すなわち、8月29日噴火以降ほとんどカルデラの拡大は進んでいないと判断される。また、カルデラ底の北端には水溜まりがあり、最近の大雨で水溜まりができたものと考えられる。また、カルデラ内の南西側、火砕丘を含む高まりからは北方に向かって泥流が幾筋も発生した跡が残っている。カルデラの深さには9月3日以降大きな変化が認められない。(文責、中田)

 

南東側。内側の火口が見える。火口の右側に、左に開く円弧状の崖(より大きな火口の一部?)が見える。右下雲の影の中にあるNHKのテレビ塔(白い2点の上側)の上に古いスコリア丘にたまった水溜まりがまだ残っている(影の上)。カルデラの南東縁の位置は8月25日頃から同じ。

 

南西側。内側に噴煙を上げる火砕丘が見える(下図参照)。山頂駐車場に至る最終ヘアピンが残っている(この写真には写っていない)ので南西縁の位置も8月25日頃と同じ。

 

カルデラ内の南西側を西側上空から望む。奥の火山灰噴煙を上げる火砕丘と手前の噴気孔列。その左(北側斜面には)最近になって泥流が発生した後が認められる(9月3日にはなかった)。窓ガラスの汚れがついてやや見にくい。


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