2001年1月19日 観測時間 9時45分 〜 10時05分 搭乗時間 9時05分 〜 11時17分 (東ヘリ→海ほたる→富津岬→房総半島洲崎西(いつもより東よりのコース)→大島東沖→ 0945三宅上空観察 1005→1015神津島(荷物おろし)1020→神津島西側→→新島西側→大島 空港上空→城が島東→富津岬→海ほたる→1117東ヘリ) (東京消防庁 つばめ JA9980 クル−4名 落合拓司機長) 観測者氏名   津久井雅志(千葉大)   山元 孝広(地質調査所) 天候:はれ(東京)→曇(房総南端沖)→小雨(利島の南〜三宅)   9時05分,東京へリポート発.東京は晴れだったが,出発時に,三宅上空低層北風,高層 西風の情報を得たので,南山腹の観察は厳しいかも知れないと覚悟.南下するにつれて天候 悪化.9時37分,機長”今日は雲が低いので火口の中は見えないかも知れません”.三宅への 往路,雲の高さ1000m+くらいか?三宅の北15mileから小雨.湯の浜港付近から進入,北〜北 東山腹を経てカルデラにできる限り接近するも,飛行高度は600〜700mまで.高度700m以上 は雲,辛うじてスオウ穴はみえる(が,水溜りは見えない高さと距離).このままほぼ環状 林道上空に沿って山腹を東〜南〜西へ,硫黄臭を感じて,阿古上空で左旋回し,反時計回り に山腹を南〜東〜北〜西へ.阿古へはガスが流れているが,そのまま海側へ迂回して南下し た後,南山腹レストハウスを経て,もう1回東〜北〜伊ケ谷上空まで飛行.右旋回して時計回 りに北〜東〜南山腹を飛行. 10時05分レストハウス上空で観測終了.離脱,神津島へ.(2 列目,右窓側座席山元,中央右座席クルー,左側窓側座席津久井,後部座席(3列目)はク ルーと荷物という配置のため,機内での移動はできなかった.)  高度700m以上は雲のため見えない.したがって,噴煙高度も不明.また,低い雲,低い飛 行高度のため,カルデラの内部およびカルデラ縁付近の観察はできなかった.  火山ガスは青白いガスは阿古方面へ流れるが,みかけの濃度(密度?)は薄く,ガスの向 こう側を見通すことができる.  環状林道の道路状況,坪田無線中継所東(〜防災研傾斜計坪田観測点〜その東)付近は路 床,橋の流出多数あり.  大島さんが気にされている縞模様は,本日の観察および写真からは確認することは無理. 気象庁にて大島さんの写真をみて理解したのみ. 次回(1月には予定がないので2月)以降注意したい. なお,けさ8時50分新島・神津島で震度2の地震があったとのこと(往路,機内に伝えられる). (津久井 雅志)