3月14日(水)  ヘリコプター 警視庁 (おおとり7(?)号) 搭乗者 大湊、高田(地調) 8:30 集合。ヘリは立川より飛来するため,若干遅れるといわれる。 9:00 東京ヘリポートより離陸。観測のために扉を開けてくれるように依頼。落下防 止用のジャケットを着る。ヘリには赤外と可視のカメラがついており,機内で赤外 映像と可視映像をモニターできる(Fig.1)。画像出力の詳細が分からず、今回は使用 しなかったが、AV出力があればビデオに記録できる。 9:35 伊豆大島東方を通過。雲が多く,現地で観測できるかどうか、心配になる。広 がる雲の上端の高さは5000ft程度。新島付近を通過した付近から,平らに広がる雲の 上に盛り上がっている部分が見える。おそらく三宅島からの噴煙。 9:50 雲の下に下りる。高度3000ft程度か。ぼんやりと三宅島が見える。 10:00 三宅島に接近すると,火口付近に雲はかかっておらず、観測は十分にできる。  風は南西。さほど強くない。噴煙は火の山峠方面に流れる。噴煙を避けて, 北を0時 として1時の方向(スオウ穴の手前)から4時の方向(坪田方面)を時計回りに3往復。  右手に火口を見ながら、初めは6000ft、後の2回は3000-4000ftの高度で実施。 観測中は扉を開けていただいた。火口内はSO2が漂って霞んでいるが、比較的良く見 える。火口・噴気口の位置や様子に特に変化は無い。水溜りも大きさに変化は無いよ うだ。  火口の縁を中心にビデオとデジカメで撮影(Figs)。噴煙の量は以前とさほど変 わらないように見える。時々固まり状に「ぼこっ」とあがる。SO2は東〜北東斜面に 沿って流れ落ちている。火口壁がやや白く見えるのは崩落で巻き上げられたほこりを かぶっているせいか? 10:20 火口の観測終了。この頃には雲が晴れて,噴煙が北東方向へ遠く流れる様子が 良く見える。噴煙高は1200m程度。帰り際に,笠地観音付近の林道の様子を撮影。 10:40 新島空港にて給油 11:21 新島空港発 12:07 東京ヘリポート着 ------------------------------------------- 大湊隆雄