2001年7月4日(水) 観測ヘリコプター:警視庁おおとり2号 観測者:吉本,川辺(産総研) 観測時間:12時05分 〜 12時35分 搭乗時間:11時11分 〜 14時57分 天候:晴れ 8:30 集合,伊豆諸島付近,視界不良のため待機. 11:12 東京ヘリポート離陸.川辺氏(産総研),神津島への同乗者1名,警視庁のカメラマン1名,クルー3 名. 12:05 三宅島着.ドアオープン.西風.高度6000 ftで大路池付近から時計回りに2周.1週目は島の西側に雲が かかっていてカルデラ内部もほとんど見えなかった.2週目はやや雲も晴れカルデラ内部が観察可能となっ た. 噴煙の様子:噴煙は主に火口の南側から出ている.白色で,カルデラ縁から200mぐらいまで上昇,吹きこぼれ るように三池港方向に流れる(写真1,2).白色噴煙は鉢巻林道付近で水蒸気と青白いガスに分かれ,水蒸気 は消滅する(写真3).青白いガスは東方向の海上遠くまでたなびいている(写真4). カルデラ内部:ほとんど変化なし(写真5).スオウ穴の下の崖錐に最近崩落したと思われるごく小規模な土 砂移動の形跡がある(写真6). 火口の様子:雲と噴煙のせいで火口の様子は観察できなかった.主火口以外の噴気の場所に変化はない(写真 7). 12:35 観測終了. 13:22 神津島着.給油,1名降機,2名搭乗 13:22 神津島発.10000 ftまで上昇,警視庁カメラマンが神津・式根・新島を撮影. 14:57 東京ヘリポート着. 初フライトで三宅のカルデラ内も観察できたし,神津・式根・新島も見ることができてラッキーでした. (吉本充宏) (写真) 1.噴煙はカルデラ縁から200mぐらいまで上昇,吹きこぼれるように東方向に流れる. 2.ガスは三池港の上空を通って東へ. 3.白色の噴煙は鉢巻林道付近で水蒸気と青白いガスに分かれる. 4.北から見た三宅島.ガスは東方に遠くまでたなびいている. 5.カルデラ全景(北から). 6.カルデラ内部(南西から). 7.主火口内部の様子.