三宅島火山噴火調査 観測日時等 13年7月18日 観測時間 9時58分 〜 10時17分           搭乗時間 9時00分 〜 12時21分 東ヘリ901→横浜→城ケ島西→958三宅中ヘリポート958→三宅上空観察1017→1032神津島 (給油)1113→1128三宅中ヘリポート1128→城ケ島西→横浜→目黒→1221東ヘリ) (警視庁 おおとり2号 JA6635 クル−3名 +震研古屋さん+警視庁職員1名神津島で降機+ 三宅警察署長・他1名神津島で搭乗)          3.観測者氏名   津久井 雅志   (千葉大)   須藤  茂    (産総研) 4.天候状態   はれ 5.飛行経路・高度  9時01分,東京へリポート離陸.東京は晴れ.陸地はややもやがかかる.大島付近からは富士山 がみえる.海況は波なく穏やか.三宅島は海抜高度400〜500m以上に雲がかかる.9時58分三宅 島中学ヘリポート着陸.測侯所の絶対重力計の調整作業のため古屋さん降機後,西に向かってすぐ 離陸.反時計回りに上昇しつつ阿古付近まで飛んで旋回,カルデラ上空を海抜2300m程の高さで 時計回りに2周回し(たはずだが雲で地形がわからず詳細不明),神着上空で観測終了.神津島へ 飛んで給油後,三宅署長ほか1名を乗せて離陸.三宅中ヘリポートで古屋さんを乗せて東ヘリへ. 12時21分着陸,エンジン停止. 6.観測結果 神津の気象は西の風,風速4ノット/hとのこと. ○ 雲が400m〜1500m,最高2500m以上にかかる.その中から細かくもくもくした部分が抜け 出している(写真1)ので,これが噴煙であろうと判断した.白色で高度2000m位までわずかに東 よりに上昇するが,雲との区別は難しい.青白いガスは東(三池浜方向)へ流れているようである (写真2,3). ○ 雲の隙間からカルデラ内が“1/2瞬”くらいみえる(写真4,5)が,詳細わからず. ○ 本日も有感の微動,空振があったとのことであるが,降灰,カルデラ内の変化など確認できな かった. 写真 1 北から見た雲と噴煙.中央に見える細かくもくもくし上昇している部分を噴煙と判断し た. 写真 2 東へ流れる噴煙(雲?)と火山ガス. 写真 3 三池港の北側(三池浜)にガスがかかる. 写真 4 雲の隙間から見えたカルデラ内南西の赤黒い水たまり. 写真 5 カルデラ北東(地獄谷源頭部)の様子. (津久井 雅志)