2001年7月30日(月) 観測ヘリコプター:警視庁おおとり5号 観測者:吉本,石塚(産総研) 観測時間:10時25分 〜 10時55分 搭乗時間:09時29分 〜 12時45分 天候:晴れ 8:30 集合 9:30 東京ヘリポート離陸.石塚氏(産総研),警視庁職員神津島への同乗者1名,クルー3名. 10:25 三宅島着.ドアオープン.南西の風3m/s(気象庁,10:00).全体に霞がかかった状態. 高度を変えて大路池付近から時計回りに3周.1週目は7500ftから徐々に下がって5000ftまで, 2,3週目は3500ft-3000ft,でカルデラ内部が観察可能であった. 噴煙の様子:噴煙は白色で風が弱いため真上に上昇し,ゆっくりと南東方向にたなびいている(写真 1).局所的に高く噴煙高度は2500m.しかし,火口から出ている噴煙の量はそれほど多くなく,上 昇してきた噴煙が上空で溜まっているように見える.噴煙は主に火口の南側から出ている.ガスは噴 煙とはっきり分かれておらず,噴煙の下を漂っている. カルデラ内部:新しい崩壊などの目立った変化は確認できない(写真2).主火口も変化はなく(写 真3),火口底を覆う硫黄が確認された. 10:55 観測終了. 11:12 神津島着.給油,1名降機,1名搭乗. 11:49 神津島発. 12:45 東京ヘリポート着. (吉本充宏) (写真) 1.南西側から見た噴煙の様子,高度7500ft,南東側にたなびいている. 3.カルデラ底の様子. 2.主火口の様子.