12年 10月24日 観測時間 9時35分 〜 10時06分 搭乗時間 9時01分 〜 10時55分 (搭乗ヘリ機種:木更津,陸上自衛隊 クル−5名 機長 村岡) 観測者氏名  津久井雅志(千葉大)  山崎   (気象庁) 天候:はれ 飛行経路・高度  湯の浜付近から進入,大路池まで海岸に沿って高度300mで南下.標高500m以 上は雲の中.旋回して海岸沿いを高度300mで反時計周りで,阿古まで飛行.高度 を1100mまで上げて雲の上に出て,笠地(椎木ランド)上空をへて,火口(カル デラ)に北側から迫るが,雲に阻まれて見えない.三池上空で旋回し,再度火口を 北側から見るがやはりみえない.阿古上空まできて旋回,高度を下げて海岸に沿っ て時計周りに神着美茂井まで飛行.帰りは向い風のため観測を早めに終了して離 脱. 飛行高度300−1100m 観測結果(概要、注目すべきこと) ・噴煙の全容(高さ、色、出ている場所)  500〜1100mの高度には雲がかかり,火口(カルデラ)の中は見えない.噴煙 は白色で雲を突き抜けて高度1200-1400mまでもくもくと上昇,風下にあたる新 澪〜富賀にかけて噴煙がたなびく.雲の下には淡い青色のガスが確認され,新澪の 低い地形に沿って風下へ流れていた.阿古付近で硫黄臭が弱く感じられた.朝の時 点で風向20°,風速8〜9m/sとやや強いので,あまり拡散しないため臭わないの かも知れない. ・ その他 昨日の雨にもかかわらず,上空からの観察ではあらたな泥流の発生は確認されず, 以前発生した場所をやや遠くから確認したのみ. (津久井雅志)