12月1日(金) 観測時間:10時01分 〜 10時22分 搭乗時間:8時59分 〜 9時47分(東ヘリ→神津島)     :9時50分 〜 11時21分(神津島→三宅→東ヘリ) (東京消防庁 ひばり JA9610 クル−3名 ARAYA機長) 観測者:津久井雅志(千葉大)、平(気象庁) 天候状態:小雨〜曇り 飛行経路・高度:  東京での天候は雨,8時59分,神津島への消防庁職員2名を乗せて,東京へリポー ト発.雨雲の下の高度500→300mを飛行,神津島を経由して三宅伊豆付近に10時こ ろ到着.神津島空港は曇りだったものの上空は小雨.  三宅島の標高500m以上は雲の中のためカルデラの観察は諦め,海岸沿いの観測をす る.伊豆から時計回りに空港を経て大路池南まで進み左旋回反時計回りに神着,伊ケ 谷上空から阿古の南,富賀浜まで飛行.高度は300m程度.ここで観測終了.右旋回し て海岸沿いに伊豆まで飛んで,離脱. 11時21分東京へリポート着. 観測結果:  500mの高度には雲がかかり,山頂付近は見えない.噴煙は白色.北東の風のため, 噴煙は風下にあたる龍根浜(大路池南西)〜薄木(220°)の方向にかけてたなび く.噴煙の下には青白色のガスが確認され,低い地形〜海面に沿って風下へ流れてい た.風上の飛行のため硫黄臭は感じられない.小雨のため視界もあまり良くない.  10/24以来のflightであったが,その時との比較の印象では,一周道路上の泥流は 排除されていたようだが,村道には小規模の泥たまりや砂礫の散在している箇所が数 多く目についた.降雨のたびに各所で小規模な泥流,土石流が発生していると思われ る.神着の山腹にある2つ並んだ四角い貯水池(遊砂池?)が一層埋まった感じ.  したがって本日もカルデラの観察できず. (津久井雅志)