12月18日(月) 今回の同乗者は斉藤元治氏(地調)の他,災対関係者1名.搭乗したヘリは 警視庁の「おおとり7号(立川の機体.窓は開かない)」でした. 午前9時2分,東京ヘリポートを離陸.9時47分,三宅島上空に到着し, 10時10分までのおよそ23分間観測を行った.帰路の途中神津島に立ち寄り, 災対関係者の入れ替え,および副知事他2名を乗せた後,11時30分神津島を 離陸,帰途につく.12時31分,東ヘリに帰還. この日は雨雲が高度500m位の高度に位置していたため,雄山を見ることすら 出来ませんでした.そのため,今回は時計回りに島を一周し,主に前日(12/17) からの降雨によって泥流が発生したかどうかを確認した. [噴煙] 厚い雨雲のため,噴煙そのものを観察することができず. 島を一周する際,島の南南西側(新澪池〜富賀神社の範囲)で硫黄臭を感じた ことから,おそらく噴煙は南南西方向に流れていたものと推定される. [カルデラ内部] 悪天候により内部を観察することは出来なかった. [山麓および山腹] 主に一周道路沿いを観察したが,新たな泥流堆積物は認められなかった. ただし,大久保〜神着付近の海域が泥水を含んで変色していたことから, 降雨に伴って多少の土砂の流出があったものと思われる. (大野)