12月25日(月) 観測時間 10時17分 〜 10時47分 搭乗時間 9時09分 〜 12時32分 東ヘリ→鎌倉上空→大島東沖→1017三宅上空観察 1047→ 1112神津島空港(警視庁職員1名交 代)1104→1115新島空港(給油)1148→利島西側→大島西側→城ケ島西→横須賀港西→横浜駅→ 浜松町駅→1232東ヘリ (警視庁 おおとり5号 JA6726 クル−3名 +1名(神津島で職員交代)) 観測者 津久井雅志(千葉大) 中野  俊(地質調査所) 佐藤(気象庁) 天候:はれ→くもり→小雨→はれ   9時09分,東京へリポート発.三宅・湯の浜港付近に10時17分ころ到着.カルデラ西側を薄 木付近まで南下,旋回後,新カルデラ西側に沿って北上(保安庁ヘリ?がカルデラ中央を高度 1000〜1100m?を南下していた).砲台付近で旋回,湯の浜付近を経てカルデラ上空を通過して 南下,旋回後2回めのカルデラ西側上空からの観察,海岸まで北上し旋回,カルデラ西側を坪田 まで南下,旋回し,南麓,西麓を経て3回めのカルデラ観察.神着上空で離脱.(飛行高度は 1300〜1500m?)  神津島で職員交代,新島で給油した後,各島の西側を北上(津久井は今回は右側座席!).新 島から大島付近まで小雨.横須賀港西,横浜上空を通って,1232東京へリポート帰還.  カルデラ壁や火砕丘,噴煙は良く見えたが,時間の経過とともに,カルデラ内に噴煙が澱ん で,回を追うごとにカルデラ底は見にくくなっていった.  噴煙は白色,噴煙の高度は1500〜2000mくらい.西風によって東にたなびいていた(主軸は三 池浜方向).噴煙の下側には青白い火山ガスがいつものようにみられた.坪田上空〜時計回り〜 赤場暁付近は飛行可能だった.  南側カルデラ壁の外側に同心円上の亀裂を確認した.位置は登山林道最終カーブ東側100mか ら東へ長さ150m前後.現在のカルデラ縁の外側30m?(12月13日のフライト観察時の写真を検討 した大島さんが発見)近い将来崩落の可能性大.スオウ穴西側壁,カルデラ西側壁にも比較的新 しい面が露出しており,新しい崩落があったらしい.  南側カルデラ縁内側上端付近から白煙が上がっていた.カルデラ縁南縁に生じた亀裂に沿って 新たな噴気口ができた,かと思ったが,中野,佐藤両氏は,カルデラ内を壁に沿って上昇してき た水蒸気が冷たい外気にさらされて凝結し,白色噴煙にみえたものだろう,という判断.次回以 降注目したい. (津久井 雅志)