12年12月29日(金) 観測時間 9時45分 〜 9時59分 搭乗時間 9時01分 〜 10時51分 東ヘリ901→富津岬→城ケ島東→大島東→945三宅上空観察959→往路の逆→1051東ヘリ (東京消防庁 かもめ JA9692 クル−3名 奈良機長) 観測者 津久井雅志(千葉大) 川辺 禎久(地質調査所) 天候:はれ→大島,三宅上空 はれ〜くもり (北東の風3〜4mとのアナウンス)  本年の締めのフライト.  9時09分,東京へリポート発.東京湾,大島東沖をへて三宅・美茂井上空に9時45分こ ろ到着.高度1100〜1300m以上には雲がかかっている.噴煙はまっすぐ立ち上り雲の中 へ.ヘリは東海岸に沿って坪田まで南下,ここから見ると噴煙は白色,量は多めで,も くもくとわき上がる.一旦真上〜南西に上がったあとその上では北東へなびく.青白い ガスは南西の新澪方向に地形に沿ってはうように流れている.  旋回後,海岸に沿って反時計回りに伊ケ谷まで飛行.ここで旋回し,やや高度を上げ てもらってカルデラ北側を時計回りに坪田まで飛行.  さらに高度を取るようお願いして,旋回後,カルデラ北側を(高度1000〜1100m? で)西へ向って伊ケ谷まで飛行.ここで,ようやくカルデラ内部が見えた.ガスはカル デラ内にはあまりなく比較的良く見え,火砕丘にある火口からの噴煙はやはり多め.西 壁,北壁に新たな崩落はみられない.しかし,飛行速度が速くカルデラ内の観察はごく 短い(1分足らずの印象).9時59分観測終了.10時51分東京へリポート着.  南側カルデラ壁の外側の亀裂の確認は,上空の風向が北東と聞いた段階で厳しいと思 われたが,やはり火山ガスの下流側で,本日は見ることができなかった.  安全運転であった.  御用納め後のフライトに感謝. (津久井 雅志)