2月14日(水) ヘリコプター:航空自衛隊(百里) 搭乗者:金子,古屋*     尾台,寺村(?)(気象庁)     川辺(産総研) (*上空からの観測には加わらず.) 10時50分 航空自衛隊百里基地集合.       打合せ後,ただちにフライトスーツに着替える(昼食なし).       (※ 窓を開けたとき.フライトスーツでは寒いので注意). 11時48分 百里基地離陸. 12時56分 三宅中学ヘリポートへ着陸.古屋さんが降機,絶対重力測定に向かう. 12時55分 離陸,火口観測開始. 天気,風等の条件がよく,火口内部を観察することができた. (噴煙) 噴煙は,やや南に傾きながもほぼ真上に向い,1500m付近で西風にのり東へ流される (写真1).高度は1600m〜1700m程度.火口から溢れたガスの一部が南斜面を漂い, 太路池方向に下っている. (カルデラ内部) カルデラ底北側の池が,崩壊堆積物によりほとんど埋まっていること(2001年の12月 に埋まった?)を確認した(写真2).茶色の小水溜りがその名残を留めている.光 線の加減か,マウンドがやや高くなっているような印象を受けた(写真3).南側の 池はほとんど変化なし. (火口) カルデラ内の噴煙の出口,状況等に変化はない(写真4). (カルデラ璧) スオウ穴付近の西肩の崩壊は相変わらず続いている(写真4).カルデラ壁北側は全 体に白っぽく,土煙が上がっているのも確認できる.南側の2ヵ所の割れ目に変化は ない(写真6,7).小規模な崩壊のためか,南西側の壁はオーバーハング気味になっ ている. 13時35分 火口観測終了. SO2の観測に移る. 14時17分 観測終了. 14時24分 三宅中学へ着陸.上陸した1名をピックアップ. 14時25分 離陸. 15時43分 百里基地到着. 写真 1 南側海上から見た三宅.噴煙が東へ流されている. 2 カルデラ内部.西側から望む. 3 カルデラ内部.南側から望む.マウンドが高くなっているように見える(陰影の 影響?). 4 カルデラ内の主火口周辺.変化はない. 5 スオウ穴の西肩の部分.雪のため斜面が白い. 6 以前から見られる南側の亀裂(登山道の上). 7 以前から見られる南側の亀裂. (金子隆之)