2002年3月19日(水) 観測ヘリコプター:消防庁ちどりJA119A 観測者:吉本,中堀(気象庁,COSPEC)小山(都庁) 観測時間:10時09分 〜 10時25分(COSPEC観測),      13時15分 〜 13時54分(火口観測), 搭乗時間:09時07分 〜 15時41分 天候:晴れ,西の風 7~12m/s, 9:00 集合 9:07 東京へリポート離陸.中堀(気象庁),小山(都庁),古屋氏(地震研,重力班)ク ルー4名. 9:59 三宅中学着陸,古屋氏降機,すぐに離陸,COSPEC観測開始 10:25 COSPEC観測終了 10:44 神津島着陸,昼食,給油 12:44 神津島離陸 13:15 火口観測開始 噴煙の様子:噴煙の色は白色.噴煙の高度は800~1000m程度(写真1).午後になって西 風が強くなり,噴煙,ガスは上昇できず,火口壁からすぐに東方に流れていた(写真2). 白色噴煙の量は少なく感じた.観測後半では白色噴煙の量はさらに少なくなり,白色噴煙は カルデラ上空で消滅し,青白いガスのみが東方にたなびいていた.(写真3). カルデラ・火口の状況:噴煙は主に主火口の南側からでており,主火口北側,西側の亀裂か らも噴出している(写真4,5).新しいカルデラ壁の崩壊やカルデラ縁の亀裂は共に確認 できなかった(写真6,7).気象庁の赤外カメラでは火口の温度が278℃であった. 13:54 火口観測終了 14:00 三宅中学着陸,古屋氏搭乗,すぐに離陸 14:05 三宅中学離陸 14:19 神津島着陸,給油 14:57 神津島離陸 15:41 東京へリポート着陸 (吉本充宏) (写真) 1.南方5マイルから見た噴煙の様子(午前). 2.南側から見た噴煙の様子(午後).強い西風のため噴煙は上昇できず,東方にたなびいている. 3.南側から見た噴煙とガスの様子.観測後半,噴煙の量が減少. 4.火口の様子.主火口南側から活発な噴気活動. 5.主火口と西側の噴気 6.亀裂の様子,変化なし. 7.カルデラ内部の様子,それぞれの池も健在,大きな変化なし. 8.南南西からみたカルデラ内部の北東斜面.