7月12日(金) ヘリコプター:消防庁 (東京ヘリポート) 搭乗者:金子,宮城(産総研)     中堀,他1名(気象庁) 8時30分 東京へリポート集合. 9時05分 離陸. 9時50分 三宅島上空到着,火口観測開始. 10時25分 火口観測終了.神津へ向かう. 10時38分 神津着.給油と昼食.       この後ヘリは三宅へCOSPEC観測に向かう. 金子,宮城は神津空港で待機. 14時40分 神津離陸. 15時27分 東京へリポート到着. 時折薄い雲がかかるものの,カルデラ内部の観察はできた. (噴煙) 噴煙は,高度 900m程度で,東方向に流されている(写真1). 勢いは弱く,比較的連続的に放出されている.ガスは東斜面を 流れ,三池港方面に向かっている(写真2).1年前と比べる と,流れ(分布)が細くなっている印象を受ける. (カルデラ内部) 基本的に変化はないが,台風による雨のため,水溜りが拡大し ,3つの大きな池ができている(写真3,4).北側の池は赤く なっている. (主火口) カルデラ内の噴煙の出口,状況等に大きな変化はない.内部の 雲のためか全体に靄っている(写真5). 中堀さんによると温 度は約250度とのこと. (カルデラ璧) スオウ穴西側の崩壊は進んでいるようにみえる.また,大きな 亀裂がまだ認められる(ここから崩壊?)(写真6,7). 主火口すぐ南の亀裂は大きな変化はないが,主亀裂の外側にも 細い亀裂が何本か走っている(写真8). 雄山林道先の亀裂に変化はない(写真9).そのやや西側(厚 い爆発角レキ層様の堆積物が部分の東端付近)にも,亀裂があ る(写真10). (金子隆之) ------------------------------------------------------ 写真 1.噴煙は,高度 900m程度で,東方向に流されている.(南 より) 2.ガスは東斜面を流れ,三池港方面に向かっている.(北よ り) 3.カルデラ内部.3つの大きな池ができている.北側の池は 赤くなっている.(南より) 4.カルデラ内部.( 北より) 5.カルデラ内の噴煙の出口,状況等に大きな変化はない.( 北より) 6.スオウ穴西側の崩壊は進んでいるようにみえる(矢印は亀 裂の位置を示す). 7.6の拡大. 8.主火口すぐ南の亀裂は大きな変化はないが,主亀裂の外側 にも細い亀裂が何本か走っている. 9.雄山林道先の亀裂に変化はない. 10.9の西側にも,亀裂がある.