2003年1月22日(水) 観測ヘリコプター:警視庁おおとり7号 観測者:吉本,下司(産総研)中堀・浅沼(気象庁,COSPEC)鍵和田(都庁カメラマン) 観測時間:10時26分 〜 10時36分(COSPEC観測),      10時44分 〜 11時24分(火口観測), 搭乗時間:09時22分 〜 13時56分 天候:晴れ,西の風 15m/s, 9:00 集合 9:22 東京へリポート離陸 10:26 COSPEC観測開始 10:36 COSPEC観測終了 10:44 火口観測開始 11:24 火口観測終了 噴煙の様子:噴煙の色は白色.噴煙の高度はカルデラ壁から200m程度(写真1).西風が強く,白色噴煙は 上昇できず,東方に流れるが,カルデラ壁から離れるとすぐに消滅する(写真2).青白いガスが空港の方に たなびいていた.コスペック観測中,東南東で弱いガス臭がした. カルデラ・火口の状況:噴煙は主に主火口南側の北側と主火口北側からでている(写真3,4).主火口の南 側の内部がよく見えた(写真5,6気象庁地震火山部火山課  中堀氏 撮影).主火口南側の南側は埋積さ れており,北側から噴煙が放出されていた.火口の状況に特に変化はなかった.また新しいカルデラ壁の崩壊 やカルデラ縁の亀裂は共に確認できなかった(写真7,8).カルデラ底の低部の水たまりもほとんど色・水 量ともに変化はなかった.気象庁の赤外カメラでは火口の温度が258℃であった.   11:40 新島着陸,昼食,給油 13:06 新島離陸 13:56 東京へリポート着陸 (吉本充宏) (写真) 1.東側から見た噴煙の様子. 2.カルデラの南東側から見た噴煙とガスの様子.強い西風のため白色噴煙は上昇できず,東方に流れるが,カルデラ壁から離れるとすぐに消滅する. 3.北側から見た火口の様子.噴煙の勢いは弱く,量も少ない. 4.主火口南側の様子.噴煙は主に主火口南側の北側と主火口北側からでている.主火口北側の噴煙の勢いは 弱い. 5.主火口南側の拡大写真.主火口南側の南側は埋積されており,北側から噴煙が放出されていた. 6.主火口南側の拡大写真(気象庁地震火山部火山課  中堀氏 撮影) 7.カルデラ内部の様子,カルデラ底の水たまりに大きな変化なし. 8.亀裂の様子,目立った変化はない. 9.北東から見たカルデラ北西壁の様子 10.西南西から見たカルデラ北東壁の様子 11.完成した砂防ダム. 12.三宅中学ヘリポート脇に建設中のクリーンハウス.150人収容のものが2棟.