2003年2月19日(水) 観測ヘリコプター:陸上自衛隊UH-60JA 43108 観測者:吉本(地震研),川邊(産総研),中堀・他1名(気象庁) 観測時間:9時16分 〜 9時41分(COSPEC観測),      9時59分 〜 10時18分(火口観測), 搭乗時間:08時04分 〜 11時55分 天候:晴れ,北東の風 10m/sぐらい, 8:07 陸上自衛隊立川駐屯地離陸.吉本(地震研),川邊(産総研),中堀ほか1名(気象庁),松本氏 (地震研,重力班). 8:59 三宅空港着陸,松本氏降機,すぐに離陸 9:16 COSPEC観測開始 9:41 COSPEC観測終了 9:59 火口観測開始 噴煙の様子:噴煙の色は白色.噴煙の高度は雲が低かったため不明(写真1).ガスは南南西の方向に流れて いた.花粉症のため私自身はガスのにおいは感じなかったが,同乗の川邊さんは風下側で強いガス臭を感じた と言っていた. カルデラ・火口の状況:噴煙は主に主火口南側の北側と主火口北側からでている(写真2,3).白色噴煙の 量は前回のフライト(1/22)よりは多かった.火口の状況に特に変化はなかった.また新しいカルデラ壁の 崩壊や埋積,カルデラ縁の亀裂は共に確認できなかった.カルデラ底の低部の水たまりも色・水量ともに変化 はなかった(写真4).火口の温度は噴煙に遮られて観測できなかった. 10:18 火口観測終了 10:26 三宅空港着陸,松本氏搭乗後,離陸 11:17 館山基地にて機体洗浄 11:55 立川着 (吉本充宏) (写真) 1.南西側から見た三宅島.雲が低く,噴煙の高度は不明. 2.西側から見た火口の様子.噴煙は主に主火口南側の北側と主火口北側からでている. 3.東側から見た火口の様子. 4.カルデラ内部の様子,カルデラ底の水たまりに大きな変化なし.