2003年4月23日(水) ヘリコプター:海上保安庁 搭乗者:金子,宮城(産総研),古屋(重力測定)     中堀,中村(気象庁) 9時30分 海上保安庁羽田航空基地集合 10時20分 離陸 11時16分 三宅空港着陸        古屋さん降機.重力測定へ COSPEC設置 11時25分 離陸,COSPEC観測へ 11時55分 COSPEC観測終了 12時00分 火口観測開始 12時23分 火口観測終了,新島へ 12時33分 新島着 昼食 13時44分 新島離陸.三宅へ 14時01分 三宅空港着陸      古屋さん搭乗 14時11分 離陸,帰路へ 14時57分 羽田着 (噴煙) 噴煙は高度800−900m程度で北に流されている(写真1).量が少なく勢いがない. 南風のため北に流され,カルデラの上をひさしのように覆っている(写真2). COSPEC観測で,神着沖を通過した際,ガスの強い臭いがした.. (カルデラ内部・カルデラ壁) 3月20日に崩壊したとされるスオウ穴西側の出っ張り部が,確かに失われているのが 認められる.カルデラ底には,ここから対岸の主火口下まで,舌状に崩壊堆積物が伸 びている(写真3).水平方向の流走距離は約500m.表面は,凹凸に富み,大きなブ ロックが多数認められる.この岩屑なだれによって北側と中央の水溜りの大半が埋め 立てられてしまった.この崩壊により,この部分のカルデラ壁はほとんど出っ張りが なくなった(写真4). カルデラ壁の他の部分には顕著な変化はない. (主火口) 噴煙の勢いは弱いが,水蒸気が多いためか,内部はほとんど見えない.特に変化は ない(写真5). 写真 1.噴煙は高度800−900m程度で,北に流されている.(北西より) 2.南風のため,噴煙が北に流され,カルデラの上をひさしのように覆っている. (北より) 3.3月20日に崩壊した崩壊堆積物.水平方向の流走距離は約500m.表面は,凹凸に 富み,大きなブロックが多数認められる.(西より) 4. 3月20日のスオウ穴西側の崩壊部.ほとんど出っ張りがなくなった. 5.主火口.やや水蒸気が多く,内部は見えない. (金子隆之)