2003年5月21日(水)FLY-52 ヘリコプター:陸上自衛隊木更津 搭乗者:金子,篠原(産総研)     飯野,宮下,福井(気象庁) 10時30分 JR木更津駅に集合し,自衛隊基地内へ 観測機器の装着 12時28分  離陸 13時01分 三宅島上空到着,火口観測開始 13時24分 火口観測終了,CO2観測へ 14時58分 CO2観測終了,帰路へ 15時37分 木更津着(気象庁の車に同上させて頂き東京へ) やや靄がかかっているものの,天気はよく,火口内が良く観察できる. (噴煙) 噴煙は高度800−900m程度で南に流されている(写真1).ガスの放出箇所,量等に 変化はない.ガスはレストハウス付近を通り,新澪池の方向に流されている(写真 2).全体に薄く靄のようで,輪郭ははっきりしない. (カルデラ壁) スオウ穴西側部は,3月20日の崩壊により張り出し部が失われ,周りのカルデラ壁と 同程度の傾斜となっている.変質のためか黄色を呈している(中心部は黒い)(写真 3,4).カルデラ壁は全体的に比較的新鮮な色調を呈し,崩壊が徐々に進行している ことが判る.とくに,西側の崩壊量が多いように見える. (カルデラ底) カルデラ底には,目立った変化はない.南と中央に2つの大きな水溜りがあるが,後 者がやや拡大した(写真5).マウンドは一見高くなったようにも見える(写真6)が, 周囲との色調のコントラストが大きいためと思われる. (主火口) 特に変化はない.噴煙の量が少なく,内部がかなり見える(写真7). -------------------------------------------------------- 写真 1.噴煙は高度800−900m程度で南に流されている.(北より) 2.ガスはレストハウス付近を通り,新澪池の方向に流されている.(南より) 3,4.スオウ穴西側部は,3月20日の崩壊により張り出し部が失われ,周りのカル デラ壁と同程度の傾斜となっている.変質のため黄色を呈している(中心部は黒く見 える) 5.カルデラ底.(北より) 6.カルデラ底.(東より) 7.主火口 (金子隆之)