三宅島火山噴火調査 観測日時等 7月22日(火) 観測時間 10時18分−10時33分 搭乗時間 9時35分−15時55分                 立川防災基地935→横浜青葉IC→鎌倉→1018三宅上空観察1033→1047新島空港(給油・昼食)→COSPEC観測(津久井は新島待機)→新島空港1503→1518大島上空→1537茅ヶ崎上空→1555立川基地 (東京消防庁 ちどり JA119A(SA365N2)クル−4名 佐々木機長,もりもと副操縦士) 観測者氏名   津久井  (千葉大) 中堀・菊池(気象庁) 森(東大) 天候状態  くもり 飛行経路 9時35分,立川基地離陸.東京は曇り,視程は<10km,よくない.大島をすぎるとところどころ雲が切れ,やや明るくなる. 10時13分,三宅島の北20km.三宅島の標高500m〜800mは雲.伊豆岬付近から南下して阿古の南で左旋回し,西山腹へ近づく.しかし雲でカルデラ観測は無理(写真1,2).高度900m〜1200mまで上昇して雲の上へでて時計周りにカルデラの北,東をまわって大路池上空へでる.海岸に沿って阿古上空まで飛んで10時33分観測終了.新島空港へ飛んで,昼食,給油を行う. 午後は,津久井は新島待機.COSPEC観測.島の南西に流れるガスを1.5往復横断して観測したとのこと.森さんは,新開発小型COSPECの試験観測, 15時03分新島空港離陸,大島付近から北は高度400m以上の雲の中,上をレーダー誘導により飛行.3時55分立川基地着陸. 観測結果 ○ 噴煙 白色噴煙は標高500m〜800mの層状の雲を突き抜けて最高1200m付近まで上昇(写真1,2,3).一旦上昇した噴煙は雲と区別できない.風下側では途切れがちになる.青白いガスは南西側(龍根の浜〜阿古錆が浜漁港方向)流されている(写真4,5).同乗者は風下側でSO2臭を感じたとのことであるが,鈍感な津久井は感じなかった. ○ カルデラ内部・火口 観測できず. 写真 1 北から見た三宅島.海抜 500m以上が雲の中. 写真 2 北西伊豆沖からみた噴煙. 写真 3  層雲の上にでたところ.白色噴煙は雲を突き抜けて最高海抜1100〜1200mまで上昇. 写真 4 龍根の浜上空から西(薄木)をみる. 写真 5 錆が浜漁港上空から東をみる. (津久井 雅志)