003年12月2日(火)FLY-55 ヘリコプター:陸上自衛隊木更津 搭乗者:金子     中堀,宮下(気象庁) 11時30分 集合 12時41分 離陸 13時17分 三宅島上空到着,COSPEC開始 13時15分 COSPEC終了,火口観測開始 14時58分 火口観測終了,帰路へ 15時42分 木更津着. 風は強いものの,天気は良く,カルデラ内をよく観察することができた. (噴煙)  噴煙は高度1200-1300m程度で,南東〜東方向へ流されている(時間によって変 化)(写真1).ガスは当初坪田方向へ下るが,後に東方向へ噴煙と共に流されるよ うになる(写真2). (主火口) 前日の雨のためか,やや噴煙の量が多い(写真3).ガスの出口は従来と同じ. (カルデラ底) 雨のため,水溜りの領域がやや広がっている(写真4).テーラスは成長を続けてい るが,他に大きな変化は見られない. (カルデラ壁) カルデラ壁の崩壊は,わずかづつではあるが確実に進んでいる.とくに南西側の大き な亀裂があった付近では,崩壊が進み,崖の後退が大きい(写真5) (金子隆之) 写真1 三池沖からみた三宅島.噴煙は南東方向へ流されている.ガスは坪田方向 へ. 写真2 北東側沖からみた三宅島.噴煙は東方向へ. 写真3 北側から見たカルデラ.噴煙の出口に変化はない. 写真4 カルデラ底.雨のため,水溜りの領域がやや大きい. 写真5 カルデラ縁南西部.他に比べ,この付近での崩壊が大きい.