GPS測量の原理・方法

GPS (Global Positioning System) は米国によって航空機・船舶等の航法支援用として開発されたシステムです.地上2万Kmの上空の6つの軌道面におのおの4個、計24個のGPS衛星から電波を発信します.

[単独測位と相対測位]
[単独測位] 
GPS衛星から発信された電波が受信機に到達するまでに要した時間から、GPS衛星と受信点の距離が計算されます。4個以上のGPS衛星について、受信点との間の距離がわかると、受信点の位置が計算できます.原理は震源決定の逆のプロセスです.

[相対測位]
測量では2台以上の受信機を使い、同時に4個以上の共通のGPS衛星からの電波を受信します.GPS衛星からの電波信号が各受信機に到達する時間差を測定して、2点間の相対的な位置関係を求めます.これが相対測位です.共通のGPS衛星を同時に観測すると、さまざまなな誤差要因が各受信機に共通にあらわれますが、「2点間の差」に着目するとこの共通の誤差要因が打ち消しあいます.このようにして、2点間の相対的な位置関係が1mm以下の高精度で求められることになります.


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