(4)実験室スケールに近いスケールの研究
神奈川県油壷の地殻変動観測所において,比抵抗の時間変化観測を行っています.油壷の石は「なまず石」と呼ばれ,遠方で発生した地震でもコサイスミックに比抵抗が変化することが30年以上前から知られていました.ところが,なぜこのようなことが起こるのかはよくわかっていません.最近,この現象に興味をもつ仲間が増えましたので,一気に解明を目指して室内実験や現場での観測を行いつつあります.ささやかですが,地下という環境下における地球物理測定に興味があるパリ地球物理研究所の研究グループとの共同研究も行っています.