研究内容

 これまで以下の研究を行ってきました。

  • 【平成29年6月~現在】
    ①文部科学省委託研究「日本海地震・津波調査プロジェクト」において津波波源モデル・震源断層モデルの構築(所属:東京大学地震研究所 特任研究員)
    研究内容:歴史地震・古津波に関する調査を行っている。日本海沿岸域での地震波形記録・歴史史料と津波堆積物の解析を進め、津波波源の推定と津波波源モデル構築の基礎資料を作成している。

    ②科研費「研究者による教員防災教育のモデルケースの展開」(課題番号18K13149)の中で災害科学の知識を「教員に対する防災教育」に生かすための研究を実施
    研究内容:これまで、研究者による持続的・積極的な教員に対する防災教育の取組みの例はなかった。最新の正しい科学的知見を社会へ速やかに還元することが重要であることから、学校現場や教育委員会に直接的に働きかけることにより、災害情報に関する正しい科学的知見を教育現場へ直接届ける取り組みを実施している。

    ③2020年度東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター,海洋教育基盤研究プロジェクト(海洋学)において「地震・津波災害に関する研究成果の地域社会への効果的な還元~出張授業ならびに防災教育の教材製作~」に従事
    研究内容:海洋教育の基本理念「安全」に焦点を当て、教育機関や介護施設等への「防災・減災」に関する市民科学レベルでの知見普及を行う。最新の研究成果をすみやかに地域社会の目線で効果的に還元し、地域の土地活用の実情に応じた防災教育を試みている。

  • 【平成28年4月~平成28年12月】
     文部科学省委託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト」において 首都圏での中小地震と大地震の発生過程の関係の解明(所属:東京大学地震研究所 特任研究員)
    研究内容:過去千葉県沿岸に襲来した歴史津波を津波堆積物調査により検証した。歴史資料に記された津波被害と,地質学的手法を用いた津波堆積物調査で得られた地質試料を分析することにより,津波堆積物の同定と堆積年代推定および浸水範囲の検証を行った。

  • 【平成25年4月~平成28年3月】
     日本海溝沿いで発生する津波履歴の解明所属:東京大学大学院博士課程・大学院生研究内容:津波堆積物調査により、過去二千年間に岩手県宮古市沿岸に襲来した17の歴史津波・高潮の履歴を復元した.イベントの地質学的痕跡から広い浸水域が示唆されたものは,2011年東北地方太平洋沖地震津波に加えて,1611年慶長地震津波や869年貞観地震津波であった。過去の津波堆積物が当時の津波の波源域特定の基礎資料として用いられる価値があることを示した。

  • 【平成12年4月~平成14年3月】
     南海トラフを震源とする東海・南海沖地震の発生履歴復元(所属:高知大学大学院理学研究科修士課程・大学院生)
  • 研究内容:津波堆積物調査法により、南海トラフを震源とする東海・南海沖地震の発生履歴復元を行った.採取した地質柱状試料からは6枚の津波堆積物が同定され,その堆積年代を測定した結果,古いものから順に5160年前,2480年前,1270年前,1000年前,850年前,670年前の津波痕跡を検出し,これらのいくつかは南海トラフ沿いで発生した西暦684年白鳳地震,1096年嘉保地震,1360年正平地震,1498年明応地震と対比されることを明らかにした.また,東海地震と南海地震の地質学的同時性について,両者の同時性が約2000年前までに少なくとも3回発生していたことを解明した.