T. Koyaguchi (1985) Magma mixing in a conduit. J. Volcanol. Geothem. Res., 25: 365-369.

マントルからマグマが供給され,地殻でマグマの化学組成が分化し地表に噴出するという系の中で,マグマの混合メカニズム,特に密度の異なるマグマがいかに混合するのかは未解決な問題であった.この問題に対して,噴火に伴うマグマの上昇運動によって密度の異なる2つのマグマが同時に火道に取り込まれ,火道内の不安定な流動によって混合が引き起こされるということを流体実験によって示した.流体実験は硝子性のじょうごに糊と水を成層させ底に透明なビニールチューブをつけて流すという単純なもの.流体力学の「選択取水」という問題の応用問題として理解できる


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