歴史噴火に関する勉強会
概要
歴史噴火の研究の推進には、歴史学、地理学など、関連分野の研究者との協働が欠かせない。このような融合研究を発展させるためには、それぞれの研究手法や問題関心について相互に理解を深める必要がある。そのための具体的な活動のひとつとして、勉強会を企画した。これまで地震火山史料連携研究機構および史料・考古会部会で進めてきた歴史噴火の研究と、高リスク小規模火山噴火総合研究グループにおける草津白根山に関する地理学との協働による研究を相互に紹介し、歴史噴火に関する研究の現状や課題を把握し議論することで、それぞれの研究の精緻化につながる。また、今後、共同研究を進めるための人的交流の機会とする。
本研究集会は、文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の支援をうけています。
日時
- 2025年9月9日(火)13時〜17時(予定) 勉強会
- 2025年9月10日(水)午前(予定) 草津温泉および周辺の巡検
場所(ハイブリッド開催)
- 草津温泉コワーキング(〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津321) ※定員最大15名
- オンライン(Zoom)
参加申し込み
参加申し込みフォームからお申込ください。
話題提供者(予定)
- 寺田暁彦(東京科学大学草津白根火山観測所):草津白根山の長期噴煙活動推移:18世紀以降に描かれた草津温泉の鳥瞰図に基づく検討
- 関戸明子(群馬大学共同教育学部):草津温泉鳥瞰図の概要と描かれた景観
- 神馬奈々美(東京都立大学地理学教室):歴史資料を活用した鳥海山1800-1804年噴火の再検討
- 甲野藤ゆうな(茨城大学理工学研究科):文献資料と野外調査に基づく吾妻山噴火履歴
- 水野 嶺(地震予知総合研究振興会):阿蘇山噴火を記録する史料
- 杉森玲子(東京大学史料編纂所):北海道駒ヶ岳1640年噴火
- 大邑潤三(東京大学地震研究所):富士山宝永噴火の降灰
- 小山真人(静岡大学名誉教授):コメント
- 加納靖之(東京大学地震研究所):噴火史料のデータベースについて
詳細なプログラムは後日掲載します。
巡検(予定)
草津温泉街に残る歴史的建築物や火山活動の痕跡を見学します。江戸~昭和初期に作成された草津温泉鳥瞰図と版木の実物も観察します。
企画
地震火山観測研究推進協議会 史料・考古計画推進部会、高リスク小規模火山噴火総合研究グループ