日記史料有感地震データベース
収録した日記史料について(解題)
『紀州田辺御用留』*『天変諸事記』
解題 | 紀州藩付家老安藤氏の城下町で、領内にある9つの組の内、田辺組の大庄屋役所の記録。全44冊。「御用留」とあるが、毎日の記事と天気の記載がある日次記である。触書や廻状などの行政文書の写しのほか、紀州藩や畿内の政治情勢についても記される。地震記事に関しては、嘉永7年11月4日の東海地震以降記載されなくなり、同一筆者により別に作成された「天変諸事記」(田辺市立図書館所蔵)に記録されるようになる。そのため、本DBでは例外的に「御用留」と「天変諸事記」を併用してデータを作成した。なお「天変諸事記」は、原本の状態が悪く閲覧不可の箇所があるため、原稿用紙に筆写された物(『田辺市史』編纂時に作成ヵ)を底本とし、原本の閲覧が可能な部分はこれによる校合を行った。 【参考文献】角荘三「『御用留』刊行にあたって」(田辺市教育委員会編『紀州田辺御用留 第1巻』清文堂出版、1998年) |
---|---|
所蔵 | 鬪雞神社 *田辺市立図書館 |
刊本 | 田辺市教育委員会編『紀州田辺御用留 第7・第8・第9巻』清文堂出版、1999年 |
現存年代 | 天保11~明治2 (1840~1869) |
採録期間 | 嘉永6~安政4 |
記録日数 | 嘉永6年:355日/355日、安政1年:384日/384日、安政2年:354日/354日、安政3年:355日/355日、安政4年:384日/384日 |
主滞在地 | 和歌山県田辺市 |