ACTW_HDPREP

Section: User Commands (1)
Updated: 2010-12-20
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名前

actw_hdprep - actwrecvの収録用のファイル構造をあらかじめ用意する  

書式

actw_hdprep -C file -D dir (-c ch | --chall) [-d YYMMDD | --tmp] [-o] [-f] [-v[0-2]]  

説明

actwrecv(1)は、受信したデータを収録するためのファイルを、 与えられたチャンネルリストファイルの情報に基づいて、 必要になるたびに自動的に生成する。 ファイルの生成は日付単位で行われるので、 ほぼリアルタイムで順調にデータを受信できている状況では、 毎日の0時のこの作業が行われることになる。 actwrecv(1)の-Iオプションを使用していなければ、 この日付変更時の作業はディレクトリ名の変更だけであり、 追加の負荷は無視できる程度だが、 -Iオプションを使用している場合、日付変更時には、 受信するデータ量によってはディスク装置に相当の負荷が生じる。

actw_hdprepはこれを回避するためのユーティリティプログラムで、 初期化された状態の新規の日付のデータ構造を生成する。 actwrecv(1)は、-Iオプションが指定されていても、 既に存在している日付データ構造、 および後述の`TMP'日付データ構造に対しては、初期化動作を行わないので、 actw_hdprepを用いてデータ構造を準備しておけば、 日付変更時の負荷を軽減することができる(そのぶん、 actw_hdprepの行う準備作業でディスクI/O負荷が発生するが、 作業はチャンネル毎に順次行われるので、 日付変更時に全チャンネルぶんの負荷が一斉に発生するのに比べれば、 負荷は時間的に分散される)。

actwrecv(1)で-Iオプションを使用しない場合、 actw_hdprepを使用する意味はほとんどない。 また受信チャンネル数が少なければ、負荷分散の効果は小さいだろう (そもそも日付変更時の負荷もそれほど重くないだろう)。

actw_hdprepは、デフォルトでは、 システムの現在の日付を最新としてそこから過去へ、 合計でチャンネルリストファイルの「最大収録日数」+1日分の 日付ディレクトリを生成する。 このとき、生成対象の日付ディレクトリが既に存在していた場合には、 そのディレクトリは、ディレクトリ下のファイルを含め、一切変更を加えない。 日付ディレクトリの数が「最大収録日数」+1日分より多かった場合には、 余分のディレクトリを古いほうから順に削除する。 その上で、生成対象以外の日付ディレクトリがあれば、 このディレクトリ名を変更し、ディレクトリ下のファイル内容を初期化して、 新しい日付ディレクトリとして再利用する。  

オプション

-C file
actwrecv(1)の-Cオプションで指定するのと同じに、 チャンネルリストファイルを指定する。 生成するファイルのフォーマットを判断するのに、 このファイルの情報が必要となる。
-D dir
actwrecv(1)の-Dオプションで指定するのと同じに、 winデータ収録動作の基準ディレクトリのパスを指定する。
(-c ch | --chall)
作業の対象となるチャンネルを指定する。 -c--challのどちらかを指定しなければならない。 -cを使用する場合は、続けて対象のチャンネルを4桁の16進数で記述する。 --challが指定された場合は、 チャンネルリストファイルに記述された全てのチャンネルについて、 リストに記載された順で、順次作業が行われる。
-d YYMMDD
-dオプションを使用すると、 生成される日付ディレクトリのもっとも新しい日付を、 任意の日付に設定することができる。 -d--tmpと同時に指定することはできない。 現在のバージョンでは --tmpを使用するやり方のほうが柔軟で簡便であり、 このオプションが必要になる機会は少ないだろう。
--tmp
特定の日付ディレクトリを作る代わりに、 `TMP'という名前の日付ディレクトリを1個生成する (既に「最大収録日数」+1日分の日付ディレクトリが存在していた場合には、 もっとも古い日付ディレクトリの名称変更と、 ディレクトリ下のファイル内容の初期化によって生成される)。 actwrecv(1)では、新規の日付ディレクトリが必要になった際、 `TMP'日付ディレクトリが存在していればこれを優先的に利用し、 ディレクトリ名を目的の日付の名称に変更して 新規の日付ディレクトリとして使用する。 このやり方ならば、現在の日付ディレクトリの状況に依存せずに 毎日の準備処理が行うことができる。 (cron(8)等で)一日一度、 --tmpオプションを指定したactw_hdprepが 実行されるようにしておけば、ほとんどの場合は用が足りるだろう。
-o
チャンネルリストファイルの「最大収録日数」の情報を使用せず、 (システム時刻の日付、または-dで指定された日付の) 一日分だけの日付をディレクトリを生成させる。 --tmpオプションには一日分だけという指定も含まれているので、 合わせて-oオプションを指定する必要はない。
-f
生成対象の日付ディレクトリが既に存在していた場合にも、 ディレクトリ下のファイルの初期化を必ず行う。
-v[0-2]
デバッグ用メッセージ出力のスイッチ。 -vオプションが省略された場合および-v0では デバッグメッセージを出力しない。 -vまたは-v1では出力する。 -v2では詳細な内部情報を出力に含める。
 

関連項目

actwrecv(1)


 

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Time: 07:14:56 GMT, December 21, 2010