2011117日版
 
海底地殻変動と津波に関するシンポジウム開催のご案内
 

地震発生および津波予測のための基盤としての海底地殻変動および津波の観測の重要性について共通理解を図るとともに、先端技術利用による海域における地殻活動モニタリングの高度化を図るために、関連する理工学分野と連携してシンポジウムを開催します。地殻活動モニタリングの最新の成果と、広範な分野の先端技術による各種の取り組みを紹介し、観測や解析の高度化をもたらすブレークスルーを探り、リアルタイム観測の実用化に向けた議論を行います。なお、シンポジウムには、どなたでも参加いただけ、参加料はありません。1日目には懇談会を開催します。こちらもどなたでも参加できますが、会費制となります。

参加申し込み・問い合わせは下記までメールにてお願いいたします。
         東京大学地震研究所 篠原雅尚e-mail : mshino@eri.u-tokyo.ac.jp
 
1.タイトル
 「海の先端技術で測るー海底地殻変動・津波ー」
 
2.場所: 東京大学 山上会館
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html
をご覧下さい。
 
3.日程 2011118日(火)〜19日(水)
 
4.シンポジウム開催団体
主催: 東京大学地震研究所
  共催: 東京大学生産技術研究所
東北大学大学院理学研究科
名古屋大学大学院環境学研究科
海上保安庁海洋情報部
社団法人 日本地震学会
  後援: 日本海洋学会
海洋調査技術学会
日本測地学会 
特定非営利活動法人 海洋音響学会
社団法人 土木学会 海岸工学委員会 
東京大学海洋アライアンス

      公益財団法人 東京海上各務記念財団

 

5.シンポジウム実行委員会

篠原雅尚(委員長)・金沢敏彦・加藤照之(東大地震研),浅田 昭・望月将志(東大生産研),藤本博己・木戸元之(東北大院理),田所敬一(名大院環境),佐藤まりこ・石川直史(海洋情報部),金田義行(JAMSTEC),寺田幸博(高知高専),永井紀彦(港湾空港技研)

事務局:東京大学地震研究所(代表:篠原雅尚)

 

6.シンポジウム開催の趣旨 

地震発生および津波予測のための基盤としての海底地殻変動および津波の観測の重要性について共通理解を図るとともに,先端技術利用による海域における地殻活動モニタリングの高度化を図るために,関連する理工学分野と連携してシンポジウムを開催する.地殻活動モニタリングの最新の成果と,広範な分野の先端技術による各種の取り組みを紹介し,観測や解析の高度化をもたらすブレークスルーを探り,リアルタイム観測の実用化に向けた将来展望を開くことを目指す。

 

7.プログラム

会場:2階大会議室

 

118日(火) 13:00 15:30 セッション1 観測の重要性 座長 藤本博己

13:00-13:03 金沢敏彦(東大地震研)シンポジウム開催趣旨

13:03-13:05 平田 直(東大地震研・所長) 挨拶

13:05-13:35 小原一成(東大地震研)沈み込みプレート境界における様々なスロー地震

13:35-14:10 松浦充宏(統計数理研),橋本千尋(名大院環境),福山英一(防災科研),古村孝志(東京大学情報学環) 観測・計算融合の地震発生−強震動−津波予測シミュレーション 

14:10-14:40 佐竹健治(東大地震研)巨大地震と津波

14:40-15:05 林 能成(静大防災総合セ)津波目撃証言からみた海の先端計測による防災への期待

15:05-15:30 宮澤泰正(JAMSTEC) 黒潮の変動予測とDONETの圧力観測

 

ポスター発表・休憩  20分 

 

118日(火) 15:50 18:20 セッション2 観測の高度化 座長 篠原雅尚

15:50-16:15 荒木英一郎(JAMSTEC)沈み込みプレート境界地震を監視する海底・孔内リアルタイム観測網の展開

16:15-16:40 浦 環 (東大生産研)AUVが開く新たな海底観測の扉

16:40-17:05 浅田 昭・浦 環・望月将志(東大生産研)ブロードバンドMT開発による地殻変動観測システムとLBL航法システム

17:05-17:30 藤本博己(東北大院理)海底地殻変動観測への取り組み

17:30-17:55 新谷昌人(東大地震研)光技術を用いた海底・孔内の精密測地観測

17:55-18:20 永井紀彦・河合弘泰(港湾空港技研)ナウファスによる津波観測の歴史と現状 ――海象計およびGPS波浪計による津波の観測――

 

懇談会 18:30 20:30  山上会館1階 (参加費\1,500.-

 

 

119日(水) 09:0010:40 セッション3 海底GPS  座長 浅田 昭 

09:00-09:25 佐藤まりこ・石川直史・藤田雅之(海洋情報部),望月将志・浅田 昭(東大生産研)海上保安庁における海底地殻変動観測

09:25-09:50 田所敬一(名大院環境), 生田領野(静大理),渡部 豪・永井 悟・奥田 隆・江藤周平・藤井昌和(名大院環境)海底地殻変動観測の高度化へ向けた開発

09:50-10:15 木戸元之・藤本博己・日野亮太・長田幸仁(東北大院理)海底地殻変動連続観測への取り組み

10:15-10:40 寺田幸博(高知高専),加藤照之(東大地震研),永井紀彦(港空研),越村俊一(東北大),西村史睦(高知高専),松下泰弘(日立造船) 大型ブイを用いたGPS津波計・GPS音響海底地殻変動観測

 
ポスター発表・休憩  20
 

119日(水) 11:0012:40 セッション4 ケーブル・孔内計測  座長 金沢敏彦 

11:00-11:25 望月将志・浅田昭・浦環(東大生産研),浅川賢一(JAMSTEC),佐藤まりこ(海洋情報部)AUVと海底ケーブルを利用した海底地殻変動観測システム

11:25-11:50 篠原雅尚・金沢敏彦(東大地震研)海底および掘削孔内の地震・測地観測

11:50-12:15 有吉 慶介・荒木 英一郎・兵藤 守・堀 高峰・金田 義行(JAMSTEC)海溝型地震の解析から示される海底観測の重要性

12:15-12:40 伊藤久男(JAMSTEC) 掘削孔内計測:現状と将来

 
昼食・ポスター発表 1時間(12:40-13:40
 

119日(水) 13:40 15:20 セッション5 津波予測  座長 加藤照之 

13:40-14:05 都司嘉宣(東大地震研)歴史上の東海地震および南海地震に伴う地殻変動および津波について

14:05-14:30 辰巳大介・富田孝史(港湾空港技研)インバージョン手法とGPUを利用したリアルタイム津波浸水予測

14:30-14:55 林 豊 (気象研) 海岸沖合津波高比の経験則を適用した新しい津波予報手順案の紹介

14:55-15:20 対馬弘晃・平田賢治(気象研) 海底津波観測による近地津波予測

 
休憩 10
 
119日(水) 15:30  16:55 セッション6 傾斜・圧力観測 座長 木戸元之

15:30-15:55 高森昭光・金沢敏彦・篠原雅尚・新谷昌人(東大地震研)・Alessandro Bertolini(ピサ大学)・Riccardo DeSalvo(カリフォルニア工科大学)海底用小型高精度傾斜計の開発

15:55-16:15 日野亮太・猪井志織・飯沼卓史・稲津大祐・伊藤喜宏・藤本博己(東北大・理)自己浮上式海底圧力計を用いた繰り返し観測による海底上下変動検知の試み

16:15-16:35 伊藤喜宏・稲津大祐・長田幸仁・三浦哲・内田直希・大園真子・木戸元之・太田雄策・三品正明・日野亮太・藤本博己 (東北大学大学院理学研究科),辻健 (京大院工) ,芦寿一郎 (東大大気海洋研) 日本海溝陸側斜面における海底圧力観測で捉えたゆっくり地震

16:35-16:55 稲津大祐・日野亮太・藤本博己(東北大院理)海底鉛直地殻変動検出のための短周期全球海洋モデルの開発

 
<ポスター発表>

会場:2階203会議室

ポスターボード:縦120cm x 90cm

・縦長のA0サイズポスターが適切です。

1812時から掲示可能です。19日の午後の休憩以降に、17時までに撤去をお願いします。

・ポスターを貼るピンは会場にあります。

 

P-1 松下泰弘(日立造船) GPS測位による海洋観測

P-2 三井 正雄・北村 康司・矢満田 務(ソニック) 海象計の開発と改良

P-3 中東和夫・町田祐弥・一瀬建日・山田知朗・望月公廣・塩原肇・ 篠原雅尚・

金沢敏彦(東大地震研)・植平賢司(九大院理)南海トラフ周辺での広帯域海底地震計を用いた低周波地震観測

P-4 望月公廣・山田知朗・篠原雅尚・金沢敏彦(東大地震研) 沈み込む海山上のプレート境界では何が起こっているのか −海山上での海底地殻変動観測の提案−

P-5 塩原 肇・金沢敏彦・篠原雅尚・一瀬建日(東大地震研) 次世代の機動的海底広帯域地震観測の実現と海底測地観測への挑戦

P-6 長田幸仁・木戸元之・藤本博己 熊野灘付加体斜面における海底地殻変動観測

P-7 飯沼卓史・三浦哲・内田直希・日野亮太(東北大院理)佐藤まりこ(海洋情報部) 海底及び陸上地殻変動観測データに基づく余効すべりの時空間変化推定の試み

P-8 金子新・谷口直和(広島大院工)・浅田昭(東大生産研)・江田憲彰(水環境モニタリング)・鄭紅(エス・イー・エイ) 海洋音響トモグラフィーを利用した新しい津波計測法の提案

 
 
<企業・機関展示>

会場:2階203会議室

・展示は1812時から可能です。19日は、午後の休憩以降、17時までに撤収をお願いします。

・使用可能なスペースは、ポスターボード120cm x 90cm及びテーブル180 x 60cmです。

 

海洋電子株式会社                        海底地殻変動観測装置

東邦マーカンタイル株式会社       高精度水晶式圧力計・他

日本海洋株式会社                        音響測深装置

日立造船株式会社                        GPS/準天頂衛星利活用システム