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平成24年9月3日
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昨夜観測領域を出,横須賀に向かっています.
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観測の初日に撮った写真(かなりの画像処理)
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平成24年9月2日
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BBOBS-NXの展開を行いました。本体球とセンサーを解除、
センサー傾斜の補正を行いましたが音響通信ができなくなったため測定許容範囲内かどうか確認出来ずBBOBS-NXの作業を終了しました。
EFOSケーブル展長を行いました。流れが早いため展長には6時間を要しました。
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昨日の船上での投入作業(BBOBS-NX)
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昨日の船上での投入作業(EFOS)
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塩原次席研究員(左)・歌田主席研究員(右)
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平成24年9月1日
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NM01に到着。XBT観測の後、EFOSとOBEMを相次いで投入しました。
投入位置は本航海のデータを元にEFOSが海底のBBOBSの近傍に着底するようにを予測しました。
着低した結果からBBOBS-NXがEFOSの近くに着底するよう投入位置を決定し、BBOBS-NXを投入しました。
EFOSの係留系を回収して投入作業は終了し、「かいこう」潜航作業に移りました。
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手前からEFOS,OBEM,BBOBS-NX,Kaiko7000
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船首の旗の様子(左にいつものセットと,右に緑十字)
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平成24年8月31日
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BBOBS-NXの設置を行いました。
本体球とセンサーの結合を解き、
本体球を展開次にセンサーの傾きを計測可能な傾斜まで修正し設置作業を終了しました。
EFOSケーブルの展張を行いました。
手元電飾の展開を行い、固縛を解いた後、展張を開始、5時間弱で完了しました。
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平成24年8月30日
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地形調査のため船は移動していますが観測作業は順延となりました。
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平成24年8月29日
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低気圧の影響で天候が優れずダイブは中止になりました。
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<<船首に掲げるもの>>
ジブリファンならば「かいれい」にはどのような旗が掲げてあるか,
また誰と交信しているか,気になるところでしょう.
(何のことだかわからないひとは「コクリコ坂」を見るべし)
私も船に乗ってしばらくして余裕が出てきて気になり始めました.
これまでに確認したのは,4種類の旗の組み合わせと,へんなものです.
最初の2枚の写真は,あとづけで探したものですが,一枚目は港での様子.
船首の両側にあって,片方はJAMSTECのマークのようにも見えます.
2枚目は時間から見るとかいこうダイブの直前です.
その後の二つは意識して撮ったもの.3枚目のパターンが一番多いようです(昨日も今日もそう).
経験的に言うと,回航中は旗は掲げない.動いていないときに揚げているいるような気がします.
どのようなメッセージを送っているのかはご想像ください.
最後に,旗は船首の左側に掲げますが,右側にはさらに不思議な網のようなものが掲げられます(5枚目).
まさか「漁をしている」というサインではないと思うが,いったいなんでしょう?
下船までには全体像を理解したいと思います.
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旗1(港での様子)
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旗2(ダイブの直前)
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旗3(一番多いパターン)
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旗4
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不思議な網のようなもの
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平成24年8月28日
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NM17 にてBBOBS を投入しました。
先日より NMBES が不調でしたが、幸いNM17 付近の地形データを得る事ができました。
NM14 で EFOS、OBEMを投入しました。EFOS の着底位置と流れの状況を勘案して、
できるだけ EFOS の近くに着底するように BBOBS-NX の投入位置を推定し、
投入しました。
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朝日を浴びたBBOBS(NM17)
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うねりの中EFOS投入(NM14)
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平成24年8月27日
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BBOBS-NX の設置を行いました。
「かいこう」でEFOS ケーブルを 2 km 展張、
本潜航はROV (Remotely Operated Vehicle, 遠隔操作無人探査機)による
初の海底電位差観測ケーブル展張の成功例となりました。
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<<EFOSは楽しい>>
EFOSはなかなか愉快な観測機器です.
船からの落とし方も不思議なものだったし,
海底での姿も,またその展開の仕方も予想を超えたものでした.
深海底での着地の姿はぴったりという感じで内村航平くんも顔負け.(写真4)
歌田さんも大喜び.
このあと電極を2km展開するのですが,向かって右側の
ケーブルを巻いたドラムとステレオのスピーカのような部分全体が
K7によって運ばれることになります.
この手順がまたすごくて,K7のアームに背負子のようなものを
くくりつけ,それがドラム+スピーカー全体を2km背負って歩く.
(EFOSを見て,二宮金次郎をイメージしたのは間違いでなかったようです.)
5枚目の写真は,K7のアームの先の背負子がドラム+スピーカーと
合体したところなのですが(この作業に1.5-2時間),ちょっとわからないかも
しれません.
でもこのようなものがKaiko7000に背負われて,深海底を2kmも移動するさまを
想像するだけでも愉快ではありませんか.
2km先で無事ケーブルが巻き出され,ドラム+スピーカー部は
Kaikoと一緒に海上まで戻ってきつつあります(ご苦労様).
本日の締めは,杉岡さんのsurprize誕生会ということで,
多田さんお手製のケーキでのお祝いとなりました.(写真6)
Happy Birth Day!
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なぜか二宮金次郎をイメージするEFOS
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EFOSの投入風景・日本のためがんばって観測してください
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早朝4時・暗がりでの作業風景
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EFOS深海底で着地
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ケーブル展張前のかいこうのアーム
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杉岡さんのsurprize誕生会
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平成24年8月26日
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NM12 にて海底地形調査の後、OBEM と BBOBS を投入しました。
NM16 予定地点到着直前に「かいれい」のシービームに問題が発生し地形を見る事ができなくなったため、
NM 16 から近い比較的平坦な場所を探し、そこを NM16 とすることにしました。
新 NM16 にて EFOS 係留系と OBEM を投入、両機器の位置決めの後、EFOS 付近に着底するように BBOBS-NX を投入しました。
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<<かいれいに於ける祭祀について>>
さて今日は日曜日ということで,いつもと少し違った話題を.
かつでどこの家にもあったように(もちろん我が家にもあった),
観測船「かいれい」にもりっぱな神棚がある(写真1).
航海の初日,「『こんぴらさま』をやります」との船長のお言葉に
すぐぴんとこなかったのはうかつであったが,
メインデッキの操舵室に全員が集まり,御神酒をあげつつ
航海の安全・武運をいのるのである.
乗組員全員が顔を合わせる場としてきわめて適切なしきたりと
感心した(海半球にも神棚を作りますかね).
さて「祭祀」などという言葉を持ち出したのは
こんぴらさまだけのせいではない.
観測初日に目の当たりにした観測機器の投入へいたる手続き(儀式?)の
様子は祭りそのものであった.
空中にうかぶOBEMは七夕の飾りのようであるし,
BBOBSーNXを大人数で引くさまは,神輿を担ぎだす雰囲気である(写真3右下).
そして圧巻は格納庫からのかいこう7000のご出陣で(写真3左),
これはまさにだんじり(関東では山車)が年一度蔵から出てくる場面を
思わせる.かいこう7000の上で船員の方々が動き回るのは(写真3右上)
だんじりの上で浮かれている氏子たちのようである...
また昨夜9時までおこなわれた全員・全機種総出で行われた
準備作業はまさに祭り前夜の雰囲気...
祭祀のもとにあるのは素朴な祈りとその共有であろう.
中国・内モンゴルの大草原で観測の成功を毎日祈っていたように,
海と波と空以外何もない北西太平洋の大海原におかれたとき,
人は自然と祈るものである.
後半も無事作業が進み今回の観測航海が成功裏に終わることをいのりましょう.
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観測船「かいれい」にもりっぱな神棚がある
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こんぴらさま(Kaikoオペレータ室モニターより)
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かいこう7000のご出陣(左)動き回る船員の方々(右上)BBOBS-NXを大人数で引くさま(右下)
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平成24年8月25日
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NM15 にて BBOBS-NX と OBEM を投入、
着底までの軌跡から、OBEM は深さ 3000 m までは東に、
3000 m 以深では南に流されていることがわかりました。
「かいこう」にて BBOBS-NX の展開作業を行いました。
翌日投入予定の機器の組み立て準備を行いました。
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凛々しく宙に舞うOBEM
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投入前の少しユーモラスなBBOBS-NX
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拡大図?
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平成24年8月24日
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「かいこう」を用いてEFOS の記録計の入れ替えを行いました。
海況が非常によく、潜航作業は順調でした。
「かいこう」で、浮上しなかった OBEM の回収に向かいましたが、
観察の結果、OBEM の本体球と先取りブイが爆縮していると推定、
先取りロープが浮遊しており、「かいこう」のビークルが近づくのが危険なため、回収は断念しました。
船上にて、回収されたBBOBS および BBOBS-NXに記録されたデータの処理を進めています。
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2年前に展開されたEFOS(3kmの電極ケーブルを接続)
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今後の予定(NM03からNM15へ)
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平成24年8月23日
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昨日投入した BBOBS-NX の設置作業(本体球の分離、ケーブルの埋設、センサーの傾斜補正等)を「かいこう」で行いました。
一昨年設置した BBOBS-NX を回収しました。
残り日数を考慮して、今後の日程の調整を行い、B 海域に行く事は断念し、A海域の観測を充実させることにしました。
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「かいこう」
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展開されたBBOBS-NXの様子
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BBOBS-NX回収の様子
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平成24年8月22日
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NM03 に向けて回航を開始(7:00)
船上では BBOBS-NX と EFOS の記録計の準備とOBEM の投入準備を行いました。
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NM03 到着 (16:00)
一昨年設置した OBEM にコールしましたが応答が無く切離しコマンドを送りました。「かいこう」による引き上げに期待がかかります。
新たに BBOBS-NX と OBEM を投入し着底を確認しました。1ノットと流速が早くOBEM は投入点から南西方向に約 1 km も流されて着底しました。
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平成24年8月21日
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NM05 に到着(未明)
BBOBS と OBEM を回収しました。風の影響で OBEM の回収には時間がかかりました。
新たに BBOBS と OBEM を投入しました。
NM02 に向けて回航、16時頃到着
「かいこう」による潜航作業を行い20時頃着底しました。
8月19日に投入した BBOBX-NX の展開作業および一昨年投入した BBOBX-NX の回収作業を行い翌朝2時頃作業を完了しました。
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BBOBS-NX海底での着地の様子
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「かいれい」内 「かいこう」オペレータ室の様子
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平成24年8月20日
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NM04 にて作業(6:00)
昨年11月に設置したBBOBS を回収しました。
新たに BBOBS を投入/設置しました。
NM01 にて作業(15:00)
OBEM を回収しました。
BBOBS は呼び出しに応じず、浮上しませんでした。
新たにBBOBS を設置しました。動作状況は良好です。
「かいこう」は復旧しました。
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平成24年8月19日
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NM02 に到着(7:00)
XBT測定に続き、一昨年に設置したOBEMを回収(1年9ヶ月分のデータを収録)と、新たにOBEMとBBOBS-NXを投入/設置しました。
BBOBS-NX 回収のため「かいこう」の潜航作業を始めましたが、通信エラー発生のため中止しました。
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平成24年8月18日
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NM02へ向けて回航中
BBOBS-NX (新型広帯域海底地震計)とOBEM (海底電磁力計)の設置準備とEFOS(伸張方式新型海底電位差計)係留計の準備を行いました。
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平成24年8月17日
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「かいれい」に乗船
本日9時に仙台港を出て、最初の観測点NM02に向けて回航中です。
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