ウェブサイト立ち上げ:2014年4月2日
最終更新日:2014年4月4日
2014年4月1日23:46:46 UTCに、M8.2(USGSによる)の地震が、チリ沖で起きました。
W-phase ソースインバージョンによって決定されたモーメントテンソル解
世界中で観測された,この地震による地震波の記録からWフェーズを取り出し,Kanamori and Rivera (2008)の方法で解析した モーメントテンソルインバージョンにによるメカニズム解.
(地震火山情報センター:鶴岡弘)
20世紀以降の巨大地震の分布
(地震火山情報センター:佐竹健治)
震源分布
(地震火山情報センター:室谷智子)

2014年チリ地震前後のM4以上の震源分布(USGSより)。(a)2014年チリ地震
の本震。赤枠は(b)と(c)の描画領域。(b)2014年3月1日から地震前までの前震活
動。(c)本震から4月2日4:20(UTC)までの余震活動。
シミュレーションによる津波最大波高分布
(地震火山情報センター:Aditya Riadi Gusman)
チリ津波の伝播シミュレーション
*黒三角は海底津波計の位置
(地震火山情報センター:佐竹健治)
(下記↓画像をクリックしてご覧ください)
太平洋の海底水圧計で記録されている津波
(地震火山情報センター:Mohammad Heidarzadeh)
J-arrayで観測された波形
下記URLからご覧ください:
http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/20140402/index-j.html#JARRAY
(地震火山情報センター)
Tsunami source periods using DART spectra
(地震火山情報センター:Mohammad Heidarzadeh)
遠地実体波を用いたインバージョン解析
地震火山情報センターによるW-phase解を用いて、Kikuchi and Kanamori (1991)
により遠地実体波を用いたインバージョン解析を行った。破壊は南方向へ進み、
すべりの大きい領域は破壊開始点の南東のやや深くに位置する。多少メカニズム
が変わっても、すべりの大きい領域は位置は概ね同じである。(※この結果は今
後変わる可能性があります)
(地震火山情報センター:室谷智子)
Location (USGS) : 19.64゜S, 70.82゜W, Dep=20km
Seismic moment M0 = 1.9E+21 Nm, Mw = 8.1
Rupture area 200 km x 120 km, Vrmax = 3.8 km/s
Average slip Dave = 1.9m, Maximum slip Dmax = 4.6m

遠地実体波によるインバージョン解析結果。(a)震源時間関数、メカニズム解、断層面上のすべり分布。(b)すべり分布と余震分布。コンター間隔は1m。余震は4月3日2:43(UTC)まで。(c)解析に用いた観測点。(d)観測波形と理論波形の比較。
バックプロジェクションによる破壊過程の解析結果
いくつかの周波数帯域でフィルターされたUSarrayのデータを用いた逆投影(バックプロジェクション)による解析結果は、地震波の高周波成分が放出されたのは主に地震断層の深い部分であることを示唆している。震源の継続時間は80秒である。
(海半球観測研究センター:Dun Wang)