実体波: P波とS波
地震波は大きく分けると、地球内部を伝わる実体波、地表面に沿ってのみ伝わる表面波に分類されます。 実体波は体積変化を伴うP波と、進行方向に対して直交下方向に運動するS波に分類されます。図1は水平方向に伝わる実体波のデモンストレーションです。実際には色々な方向(鉛直方向を含む)に伝わります。
- P波
- まずは右端中央の"○"を右方向につまんで、引っ張った後に離してみて下さい。左方向に赤い波が進んでいく様子が見てとれるでしょう。このように波の進行方向と平行に振動する波をP波と言います。
- S波
- 今度はは右端を下方向につまんでみて下さい。左方向に緑色の波が進んでいく様子が分かるでしょう。このように波の進行方向と直行する方向に振動する波をS波と言います。
波の速さ
今度は右端を斜め下に引っ張って見ましょう。P波(赤色)とS波(緑色)が発生する様子が見えるでしょう。さらにP波の方がS波より速い様子を見て取れるとおもいます。もともとP波は最初に来る波(primary wave)という意味で、S波は次に来る波(secondary wave)という意味です。
図1
- 図で"○"は"重り"を表し、その間をバネでつないでいると思って下さい。
- P波は赤色、 S波は緑色で色づけしています。
- 画面をリセットするためには、図の上にカーソルをあわせ、"r"を押して下さい。
- 真ん中の列の"重り"をつかめます。カーソルを合わせると色が変わるので、マウスを左クリックしてつかんでみて下さい。
- 左は壁に固定されていて、右端は自由端です。
- 上下方向は同じパターンで延々繰り返されると思って下さい(難しく言うと平面波近似)。