- 研究基盤整備計画:
「観測固体地球科学推進(共同利用)のための機動広帯域地震観測機器プール」
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申請者: 川勝均
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共同申請者: 飯高隆,本多了,竹内希,西田究,折橋裕二
- 当面の必要性:
本申請グループは,日中米三国による国際共同観測計画として中国東北部に於ける機動観測
(NECESSArray計画)を,
2008年夏から3年間計画している.日本チームの分担として,
30-40観測点分の機材を提供することで調整中だが,その一部(10台ほど)を
地震研究所のプールから借り受けたい(ちなみにアメリカ側は,
IRISが運営している同様の機材プール(PASSCAL)からの借り受けである).
なおここでいうプールとは,将来は共同利用のもとで使用可能という意味で,
維持・管理は申請者グループが責任を持つ.
- 実施状況:
・経費全額を,機動広帯域地震観測機器購入にあてた.具体的には広帯域地震計と収録計を購入した.
・地震研特定共同利用Bとして「フロンティア観測地球科学の推進」(金尾政紀代表)を立ち上げ(H19より).日本に於ける観測機器プールのあり方・フロンティア観測地球科学のすすめ方等を検討する.
・申請者の研究費,海半球センターの経費・既存機器(一部修理中)などとあわせ,現在17-18セットの機材がそろった.今後も拡充努力のすべく,科研費等に応募中.
・アメリカ側のNSFプロポーザルが採択されたため,PASSCAL機材の借り出しが決定(2009年より)した.2007年夏から観測点の調査等を開始し,2008年夏から日本チームの観測網を展開する予定.
・研究チームホームページ(http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/hitosi/NECESSArray/)を立ち上げた.