6.2.2 新分野創成型テニュアトラック制度

2007年度から2011年度にかけて科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」プログラムにより2名の特任助教を採用し,自立的な研究に専念できる研究環境を整備して育成に努めた結果,1名は中間評価で極めて高い評価を受けて2009年度終了時にテニュア審査を行い,准教授に採用された.また,もう1名も同プログラム終了時の2011年度にテニュア審査を行い准教授に採用された.このプログラムの経験を踏まえて,2009年2月から,「新分野創成型テニュアトラック制度」を創設し,新しい研究分野を切り拓くビジョンと能力をもつ若手研究者を,5年程度以内の時限で特任助教として採用し,任期満了前にテニュア審査を行う体制を整備した.新分野創成を目指した制度であるため,現時点まで採用例はないが,今後の研究所が新たな研究分野に幅を広げていく上で有効に機能することが期待される.