火山学的な意味

  火山の下には、マグマだまりがあると考えられています。また、マグマの出来る場所は、もっと深い所、マントルの上部であると考えられています。それらの場所からマグマがどのように上がってくるかを考えることは重要です。

  マグマの上がってくる方法としては、

  1. マグマのかたまりが、水中の泡のように、岩石の中を上がる。
  2. マグマが、割れ目を作りながら、その割れ目に沿って上がる。
  3. すでにある筒のような道を通ってマグマが上がる。
  4. 岩石の間をしみ上がるようにして、マグマが動いてくる。

などがあります。このなかで、3と4の場合に、マグマがソリトンとして上がってくることが考えられます。

  マグマが出来て、一定の量が上がってきても、マグマの通り道が変形できれば、じきにソリトンの波に分かれてしまうことがわかっています。このようなことが起きれば、火山の噴火は間欠的になるかもしれません。また、大きなソリトンは速く、小さなソリトンはゆっくり上がってきます。これより、ソリトンの大きさによって、どのくらいのマグマが供給されるかが変わってくるでしょう。

  ソリトンがどんな動きをするのか、詳しく調べることにより、地下のマグマの動きがどのようになっているかを知ることが出来ます。

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