課題番号:5004
(独)産業技術総合研究所
地震や火山活動に関係する地質情報データベース
活断層データベース・地震に関する地下水観測データベース・活火山データベースについては、新たな調査・観測データを加えつつ引き続き公開する。産総研の所有する種々の地質情報やそれに基づくデータベースの相互運用性や検索容易性の向上を図る。また、それらの地震・火山情報を、地震・火山災害リスクの大きい東・東南アジアの諸国と共有できるようにする。
今後5年以内に、25断層程度の活断層の評価を行い、四国・紀伊半島周辺に新たに8カ所の地下水等総合観測施設を整備する予定なので、その結果や観測データを活断層データベースや地震に関する地下水観測データベースに反映させる。また、十勝岳、樽前山、諏訪之瀬島、九重山などの噴火履歴調査等を行なう予定なので、その結果を活火山データベースに反映させる。
多様な地質情報の相互運用の推進や,検索容易性の向上のための既存地質データベース群の調整を行なう。
東・東南アジア地球科学計画調整委員会(CCOP)などを通じて,地震・火山情報の共有化のための研究集会などを行う。
活断層データベースにおいて、全国の断層線のデジタルデータを.kmzおよび.shp形式でダウンロードできるようにした。
地震に関する地下水観測データベースにおいて、新規整備した2観測点(須崎:高知県須崎市、安濃:三重県津市)の観測データの一部を公開した。平成21年8月の駿河湾の地震や同年12月の伊豆半島東方沖群発地震等についての地下水等変化の資料の提示を行った。
各種の地下情報を同一地図上に重ね描きできるよう、google map を利用した地下構造可視化システムを構築した。現在、本システム の一般公開に向けた作業中である。登録データは次の通り:3次元速度構造・活断層トレース・第四紀火山・重力・地質構造・過去の地震の断層モデル・地殻応力方位・歴史地震震央・最近の被害地震・気象庁震源カタログ・モホ面・コンラッド面・太平洋プレート深度・フィリピン海プレート深度等。
多様な地質情報の相互運用の推進のために、インターネット上でラスター形式の地図情報を送受信する際のインターフェース国際標準規格であるWMS(Web Map Service)による地質図類の試験公開を継続した。また、WMSコンテンツとして20万分の1日本シームレス地質図を追加した。
活断層データベースにおいては、調査地点情報を直接検索できる機能等を追加する。
地震に関連する地下水観測データベースについて:深部低周波微動の震源を自動的に決定し新たに公開する、最新の観測データを引き続き公開する、また、発生した主な地震前後における地下水変化事例をデータベースに加える。
活断層・地震研究センター、地質調査情報センター
無