課題番号:6019

平成21年度年次報告

(1)実施機関名

国土地理院

(2)研究課題(または観測項目)名

GPS火山変動リモート観測装置(REGMOS)

(3)最も関連の深い建議の項目

    • 3.新たな観測技術の開発
      • (3)観測技術の継続的高度化
        • イ.地震活動や噴火活動の活発な地域における観測技術

(4)その他関連する建議の項目

  • 1.地震・火山現象予測のための観測研究の推進
    • (1)地震・火山現象のモニタリングシステムの高度化
      • ア.日本列島域
      • イ.地震発生・火山噴火の可能性の高い地域
      • ウ.東海・東南海・南海地域

(5)本課題の5か年の到達目標

実用化されているGPS火山変動リモート観測装置(REGMOS)に、地磁気センサーや監視カメラを搭載し、多項目観測により細部マグマの挙動を監視する多機能的な機動観測装置を開発する。

(6)本課題の5か年計画の概要

 平成21年度においては、衛星通信回線をキネマティック測位に対応可能なパケット通信タイプで大容量データ高速通信が可能な通信システムに対応した観測制御装置を開発する。
 平成22年度以降においては、地磁気(全磁力)センサーおよび火山監視カメラの搭載およびキネマティック測位が行えるよう電源部改良等の高度化を行う。

(7)平成21年度成果の概要

 北海道駒ヶ岳に設置しているREGMOSを更新した。更新した機器は、耐風性を強化するため、筐体の形状を八角柱に変更した。さらに、冬季積雪対策としてソーラーパネルの取付位置や発電効率の高いソーラーパネルを用いるとともに、電源制御部においてソーラーパネル個々に制御する方式を取り入れる等の改良を行い、発電効率の向上を図った機器を導入した。
 複合的な観測にむけた多機能観測型のREGMOSを開発するために、大容量データが転送可能な高速データ衛星通信回線(インマルサット)によるデータ通信システムを開発した。
 GPS受信機を、ボード型の受信装置に変更することにより、従来型のGPS受信機より観測データの圧縮比を高めデータ転送コストの軽減を図れる総合制御装置を開発した。

(8)平成21年度の成果に関連の深いもので、平成21年度に公表された主な成果物(論文・報告書等)

    (9)平成22年度実施計画の概要

    高速データ衛星通信回線(インマルサット)を用いた通信システムについて、自然環境下(寒冷地)等においての運用実験を行う。

    (10)実施機関の参加者氏名または部署等名

    測地部機動観測課

    他機関との共同研究の有無

    (11)問い合わせ先

    • 部署名等
      地理地殻活動研究センター 研究管理課
    • 電話
      029-864-5954
    • e-mail
      eiss@gsi.go.jp
    • URL


    REGMOS(北海道駒ヶ岳)
    耐風性の強化、発電効率を向上させた改良型REGMOS