課題番号:7010
気象庁
地殻変動監視、潮位データ利用の高度化
地殻変動データの異常監視プログラムの改修、パラメータの調整を行い、より微小な変化の始まる段階での異常検知を目指す。また、長期的な地殻変動監視に潮位データを利用する。
平成21年度においては、過去の短期的スロースリップ発生時の歪変化量の精査を行い、異常検出のためのパラメータの検討を行う。潮位データ(海底地震計の潮位データを含む)について、地殻変動監視の利用のための調査を開始する。
本年度は、気象庁観測点だけでなく、周辺に設置してある他機関の観測点のデータについてもキャリブレーションを行い、取り込んだ。また、最新の知見に基づくフィリピン海プレートの形状を取り込むことにより、プレート境界に起因する地殻変動の検出精度の向上及び検出可能領域の西側(紀伊半島東部)への拡張を行った。
昨年度設置した東南海OBSについては、設置直後の測器の沈み込みの推移を見守っている状況であり、東海OBSや房総OBS等のデータについては、解析に最適なデータの選定及び補正方法の検討を行っている。
気象庁が整備中の新観測点を含め、解析に使用可能な観測点を順次取り込むことにより、プレート境界に起因する地殻変動検出の更なる高精度化を目指す。潮位データについては、引き続き適切な利用方法等についての検討を行う。
気象庁地震火山部
無