(2)研究課題(または観測項目)名
海域における地形・活断層調査
(3)最も関連の深い建議の項目
- 1.地震・火山現象予測のための観測研究の推進
- (1)地震・火山現象のモニタリングシステムの高度化
(5)本課題の5か年の到達目標
巨大地震の発生が懸念されるプレート境界域等において、海底変動地形調査等の調査を継続する。
(6)本課題の5か年計画の概要
巨大地震の発生が懸念されるプレート境界域等において、海底変動地形調査等の調査を継続する。
(7)平成21年度成果の概要
南海トラフ周辺海域等において、海底地形の調査を実施した。山口県西部に位置する菊川断層帯からその北西沖の範囲においては、精密海底地形調査を実施した結果、断層運動によって形成されたと考えられる変動地形の分布を発見した(第1図~第3図)。
(8)平成21年度の成果に関連の深いもので、平成21年度に公表された主な成果物(論文・報告書等)
- 山口沖菊川断層帯の精密海底地形(地震予知連絡会会報第83巻)
(9)平成22年度実施計画の概要
巨大地震の発生が懸念されるプレート境界域等において、海底変動地形調査等の調査を継続する。
(10)実施機関の参加者氏名または部署等名
海洋調査課
調査範囲.
菊川断層の位置は,地震調査推進本部(2003)を簡略化した.
山口県北西沖の海底地形図.
北西ー南東方向に延びる断層変位地形が見られる.陸部の地形は国土地理院(1997)のデータを使用した.(a)負の花弁構造によって形成された凹地.(b)プルアパートベイスン.(c)断層に挟まって盛り上がったバルジ.
山口県北西部の断層分布図.
菊川断層帯の延長部分の他,その北東側にも同じ走向を持つ何条かの断層が見られる.