平成12年度「地震予知のための新たな観測研究計画」の実施計画についてのアンケート
平成12年7月11日
関係センターの施設長等の皆様
地震予知研究協議会
企画部
平田直
「地震予知のための新たな観測研究計画の推進について」が建議され、その実施について御努力されていることと存じます。地震予知研究協議会企画部準備会では、平成11年10月12日に、研究の円滑かつ効率的な実施のため「平成12年度実施計画」を調査し、各機関での実施計画提案を取りまとめました。その後、平成12年に新しい地震予知研究協議会が発足し、「12年度の全体計画」、「計画推進部会ごとの計画」が策定されました(12年7月4日協議会)。そこで、各機関で、平成12年度の実施計画について、全体計画、項目別計画に基づいて改めて作成された結果を報告していただきたく、アンケートを実施いたします。つきましては、御多忙中とは存じますが、貴機関での実施計画を下記の要領で御連絡いただきたく存じます。
「平成12年度全体計画」、「平成12年度項目別計画」は、既に、7月4日の協議会で配布いたしましたが、以下のページに掲載しております。
平成12年度全体計画 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/demo/12kenkyukeikaku/H12Plan/12final.htm
平成12年度項目別計画 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/demo/12kenkyukeikaku/12kenkyukeikaku.htm
なお、実施計画については、本状を送付した以外の機関の研究者からの提案も、地震研究所の共同利用の一環として受付けます。関係の皆様への周知方よろしくご配慮ください。
記
提出期日:平成12年7月31日(月)
提出先 :東京大学地震研究所 地震予知研究協議会企画部事務局
提出方法:以下のアンケートに答え、各機関ごとにまとめ、
e-mail: oogata@eri.u-tokyo.ac.jp
にお送りください。
「件名」に「12年アンケート」とご記入ください。
各課題ごとにA4用紙で、1〜3枚にまとめて下さい。
回答例に従って簡潔にまとめて下さい。
内容に関する問い合わせ先:平田直
(電話03-3818-3697、e-mail:hirata@eri.u-tokyo.ac.jp)
<本件送付先>
地震予知研究協議会委員
-----------------アンケート-----------
「地震予知のための新たな観測研究計画」平成12年度実施計画アンケート
(1) 課題番号(平成11年度実施課題の継続課題は、11年度の課題番号を記入する。12年度から始まった課題については、「新規」と記入する):
(2) 実施機関名:
(3) 実施課題名:
(4) 本課題の5ヵ年計画の概要(以下の4-1、4-2、4-3について答える)
( 4-1 ) 「地震予知のための新たな観測研究計画の推進について」(以下、建議)の項目(数字の項目まで、最も関連の深い項目を記入する):
(4-2) 関連する「建議」の項目 (建議のカタカナの項目まで、複数可):
(4-3)
5ヵ年計画全体としてのこの研究課題の概要と到達目標:
(期待される成果と地震発生予測におけるその意味を明示する。平成11年度までの実績と平成12年度以降に実施予定の計画を含める)
(5) 平成12年度実施計画の概要(以下の質問に答える)
(5-1) 「平成12年度全体計画骨子の補足説明 3.具体的な課題提案の背景」のどの項目を実施するのか(複数の項目に関係している場合は、主たる項目と、関連した項目に分けて記入する):
(5-2) 平成12年度項目別実施計画のどの項目を実施するのか(複数の項目に関係している場合は、主たる項目と、関連した項目に分けて記入する):
(5-3) 平成12年度実施計画の概要:
(5-4) 5カ年計画のうちの平成12年度の計画の位置づけと平成12年度の到達目標:
(5-5) 共同研究の有無(機関・グループとの共同研究の場合は、その旨明記し、さらに観測の場合には、実施予定時期と場所、参加人数概数も明記する):
(5-6) 平成12年度の 予算規模(この項目は、非公開情報。ただし,地震予知研究協議会の内部で閲覧可能なように、パスワード付webページに貼り付ける)
(配分された地震予知計画経費(「事業費」)の概算額を記述する。予算には、校費、旅費、研究員等旅費の区別、大型の設備費の購入予定がある場合にはそれらを明示してください。「事業費」以外の地震予知経費(施設経費、特殊装置維持費等)による研究も記入する。また地震予知計画経費以外の経費(例えば、科学研究費補助金、科学技術振興調整費等)を用いる場合にはその計画との関係についても公表されている範囲で記述する。
(6) この課題の実施担当連絡者(氏名、電話、FAX, e-mail)
(後で問い合わせることがあるので、この課題について最も詳しい人を担当連絡者とする)
------------(アンケート回答例)-----------
「地震予知のための新たな観測研究計画」平成12年度実施計画アンケート
(1) 課題番号:9901
(2) 実施機関・部局名:○×大学大学院・理学研究科
(3) 実施課題名:××沖における地殻変動観測
(4) 本課題の5ヵ年計画の概要(以下の4-1、4-2、4-3について答える)
( 4-1 ) 「地震予知のための新たな観測研究計画の推進について」(以下、建議)の項目(数字の項目まで、最も関連の深い項目を記入する)):
III.1.(2) 準備過程における地殻活動
(4-2) 関連する「建議」の項目 (建議のカタカナの項目まで、複数可):
(2)ア、(1)ア・イ・ウ、(2)エ
(4-3)
5ヵ年計画全体としてのこの研究課題の概要と到達目標:
(期待される成果と地震発生予測におけるその意味を明示する。平成11年度までの実績と平成12年度以降に実施予定の計画を含める)
××沖のカップリングについては,その時空間変化どころか,広域的な平均としてのカップリングの大きさが,XX%なのか100%近いのかということさえ,これまでの陸上のみの観測ではよく分からなかった.海底地殻変動観測点により,カップリングの大きさを観測点近傍の1点でも押さえることが出きれば,強い拘束条件として,平均的なカップリングの大きさを推定することが可能となる.このような問題意識のもと,平成11年度に××沖において海底地殻変動観測点を設置した.また,12年度以降の観測により,カップリングの時空間変化を検出できれば,プレート境界における非地震性すべりの時空間変化を直接とらえることが可能であることが証明される.これにより,さらに観測点を増やすことにより,プレート境界における非地震性すべりの時空間分布を明らかにする道が開かれる.なお,このような非地震性すべりの分布と地震活動や反射波の強度との関係を明らかになれば,海底地殻変動観測点がない場合にも,カップリングの時空間分布を推定する手法の開発が可能となる.さらに,カップリングの時空間分布は,プレート境界地震の予測のみならず,内陸の歪み場の解明においても,入力が明らかになるため,極めて重要である.上記の観測・研究を行なうことにより,サイレントイベントの検出とインターサイスミックな期間における平均的なカップリングを推定することを5ヶ年の到達目標とする.
(5) 年度実施計画の概要(以下の5つの質問に答える)
(5-1) 「平成12年度全体計画骨子の補足説明 3.具体的な課題提案の背景」のどの項目を実施するのか:
(2) プレート境界におけるカップリングの時空間変化
(2)-2 テストフィールド
(2)-2-1. 三陸沖
及び、
(1) 広域応力場の形成メカニズム
(1)-2 境界条件
(1)-2-1 日本列島の東・南側の境界条件
(5-2) 平成12年度項目別実施計画のどの項目を実施するのか:
2.「準備過程における地殻活動」研究計画 (1).
(5-3) 平成12年度実施計画の概要:
11年10月にボアホールを掘削し、11月に地殻変動観測計器を設置した。設置場所は北緯xx.xxx度、東経xxx.xxx度の地点。設置予定計測機は、歪み計○台、傾斜系×成分。それらの感度は、○○。データの伝送方式は、……。更に、平成12年度は,11月に××沖において設置された海底地殻変動観測計器のデータを回収し,計器のチェックとスローイベントの有無の確認を行なう.このデータを3月までに解析し,計器のチェックとドリフトや潮汐等の除去を行なうことにより,スローイベントやサイレントイベントの有無の確認を行なう.
(5-4) 5カ年計画のうちの平成12年度の計画の位置づけと平成12年度の到達目標:
平成12年度以降,毎年一回データの回収・解析を行ない,××沖のカップリングの時間変化を調べる.この観測点が設置されることにより,陸上の
GPS だけではよくわからなかった,海溝近傍のカップリングの時間変化が精度良く求められると期待される.計測精度が10^-10あり,プレート間相対速度が約○cm/年,海底からプレート境界までの深さが約○○km
なので,カップリングがどの程度か,原理的には1年の観測でも十分に推定できると考えられる.
ただし,初めての設置であるため,初期ドリフトがどの程度あるか,今の段階ではわからない.最初の1年分のデータを解析することにより,もしドリフトが終息していなくても,どの程度の時間でドリフトが終るか予測できるであろう.また,ドリフトがあっても,それを除去することにより,時定数の短いスローイベントの検出は可能であると考えられる.観測点近傍では,平成12年1月に
M5.5 を最大地震とする群発地震があり,この群発地震がスローイベントによって生じたかどうかを検証するのが,最大の目標である.また,3月〜5月にサイレントイベントが発生していた可能性が
GPS観測から指摘されている.もし,初期ドリフトが一年以上継続していた場合には,このような長い時定数のサイレントイベントの検出は困難であるが,ドリフトが短期間で終息していた場合には,このデータと陸上
GPS の併合解析により,サイレントイベントの大きさや発生位置を,より高精度で推定できると期待される.
(5-5) 共同研究の有無:
○○大学理学部、××大学大学院理学研究科との共同研究。参加人数は約20名。
(5-5) 平成12年度の 予算規模(この項目は、非公開情報。ただし,地震予知研究協議会の内部で閲覧可能なように、パスワード付webページに貼り付ける)
事業費:約○,000千円(校費△,000千円、旅費○00千円、研究員等旅費×00千円)
なお、ボアホールの掘削は科技庁振興調整費「××沖のモデリング」の予算による(掘削にかかった費用約○○百万円)。
(6) この課題の実施担当連絡者(氏名、電話、FAX, e-mail):
(後で問い合わせることがあるので、この課題について最も詳しい人を担当連絡者とする)
氏名:鈴木一郎、
電話:0xx-xxx-xxxx、
FAX:0xx-xxx-xxxx、
e-mail:suzuki@xxx.xxxx.ac.jp