平成22年度地震研究所職員研修会報告

研修運営委員会

平成22年度地震研究所職員研修会が，平成23年1月24日（月）〜26日（水）の3日間にわたり開催されたので，ここにその内容を報告します．

１．研修会の概要

　平成22年度の職員研修会は，昨年度と同様に「技術発表会」，「グループ研修」，「特別講演」を主な内容として実施されました．

　初日は午後から始まり，開会の挨拶の後に，8名の技術職員による「技術発表会」及び昨年度地震研究所技術職員により実施されたグループ研修の報告と，小原一成教授による「特別講演」（西南日本に発生する様々スロー地震）が行われました．その後1号館7Fにて，地震研教職員も参加しての懇親会が行われました．

　2日目の「グループ研修」は、（株）電研精機による「ノイズのはなし」，藤瀧和弘氏による「第二種電気工事士」，中川茂樹助教による「ネットワーク講習（入門編＋α）」が実施されました．

　3日目は，4名の技術職員による「技術発表会」と，田中宏幸准教授による「特別講演」（なぜミュオンで火山内部を見ることができるようになったのか？−技術論的視点からの解説−）が行われました．その後修了証書交付が行われ職員研修会は終了しました．今年度は，研修会に引き続き地震火山災害予防賞受賞者表彰式が行われ、また午後にはオプショナルツアーとして，希望者を対象に地震研の設備を見て頂く「地震研ラボツアー」を開催しました．

　3日間を通して参加した職員は37名でした．その内，所外からの参加者は14名（北海道大学×2名，東北大学×4名，名古屋大学×4名，京都大学×3名，九州大学×1名）でした．またグループ研修には，「ノイズのはなし」に15名，「第二種電気工事士」に11名，「ネットワーク講習（入門編＋α）」に15名が参加しました．最後の修了証書授与では，東北大学の鈴木秀市技術職員と，地震研の森健彦技術職員が代表して証書を受取りました．

２．アンケートの結果

　研修会後にアンケートを行ない，31名から回答を頂くことが出来ました．大変良かったとの回答を多く得ています．代表的な意見を以下に列記します．

• 各大学の技術職員の仕事内容がわかり貴重な情報を得ることも出来た．
• 新しい知聞を学習できて良かった．
• よく準備されていて感心しました．特に若い人が中心になってやっているのが私の所属する大学とは異なっていて興味深かった．地震研は技術スタッフの数も多く，年齢層も幅広い．組織をどうやって上手く維持しているのか，ベテラン職員と若手の役割分担的ウラ話もあったら，聞きたいと思った．
• グループ研修「ノイズのはなし」：雷のノイズだけでよく，一般的なノイズの話があり，機器設計に応用できるので良かった．実演もあり，内容も工夫されていて良かった．
• グループ研修「第二種電気工事士」：試験に役立つ情報や技術以外にも日常業務で役に立ちそうな技術や知識が得られた．
• グループ研修「ネットワーク講習」：首都圏直下の地震を監視する（MeSO-net）の話が大変興味深かった．
• 特別講演：最新の研究を知ることができて良かった．また，学会などの短時間の講演と異なり，深く知ることができた．
• 地震研の方々だけでなく他大学の技術職員との技術情報交流にもなるので，今後も可能な限り毎年参加したいと思います．大変ですがぜひ今後もこの研修を続けてもらいたい．
• グループ研修が一通り終わったら所外研修を行って欲しい．

• 職員研修会のアルバム
  
• 平成22年度 地震研究所職員研修会プログラム＆アブストラクト (PDF形式；4.3MB）
• 平成22年度 地震研究所職員研修会のご案内