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令和7年度地震研究所職員研修会報告 研修運営委員会 令和7年度地震研究所職員研修会を令和8年1月21日(水)~23日(金)の3日間にわたり開催しましたので,ここに報告いたします. 1.研修会の概要 本研修会は2年前から,対面参加とオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式にて開催しています. 本研修会は主に「技術発表(口頭発表・ポスター発表)」,「所外研修」,「特別講演」の3部構成となっており,技術発表は1日目と3日目に,所外研修は2日目に,特別講演は3日目に開催しました. <1日目> 開会式に続いて,技術発表(口頭発表3件とポスター発表15件)を行い,集合写真撮影をしました.その後,地震火山災害予防賞の表彰式(受賞者:東京大学 芹澤正人氏,東北大学 鈴木秀一氏)と受賞記念講演を行いました.最後に1号館2階コミュニケーションラウンジでの懇親会を催し,参加者同士の親睦を深めました. <2日目> 所外研修として,防災科学技術研究所(茨城県つくば市)と建築研究所(茨城県つくば市)を訪問しました.防災科学技術研究所では高感度地震観測網(Hi-net),強震観測網(K-NET,KiK-net),基盤的火山観測網(V-net)に関するご講演をいただきました.その後,世界最大の岩石摩擦実験装置,Hi-net用観測装置,K-NETつくば観測点の見学をしました.防災科学技術研究所の職員も参加した昼食懇談会が行われ,参加者の交流を深めました.建築研究所では初めに組織,業務紹介をしていただきました.その後,実大構造物実験棟と強度実験棟を見学しました.最後に,国際地震工学センターの上席研究員の方に最近の研究内容についてご講演をいただきました. <3日目> 初めに,技術発表(口頭発表5件)と研修報告(口頭発表2件)を行いました.続いて,長尾大道准教授(東京大学地震研究所)に特別講演をしていただきました.最後に,地震研究所所長の古村教授による本研修会の講評と,本研修会実行委員長の挨拶をもって修了式といたしました. 本研修会の事前参加申込者のうち,3日間全ての研修に参加を希望された方は39名で,その内訳は所内20名,他大学が19名でした.一部のみご参加いただいた方や,特別講演の聴講を含めると60名以上の方々(対面49名,オンライン17名)に参加いただきました. 2.アンケート回答概要 研修会の更なる改善を目指し,毎年参加者にアンケートをお願いしております.今年度は42通の回答をいただきましたので,要約してご紹介します. 問1, 2では,各研修内容について5段階で評価していただき,概ね高評価をいただきました.高評価の理由としては,発表件数が多く内容が多岐にわたっていたこと,ポスター発表の時間が十分に取られていたこと,特別講演の内容が興味深かったこと,研修先での充実した講義や見学などが挙げられました.今年度はポスター会場で懇親会を催したため,十分な議論の時間を取ることができました.一方で,口頭発表の時間が少なく感じた,発表前準備に時間がかかっていたというご意見や,特別講演の内容がやや難しかったといったご意見も複数いただきました. 問3, 4では来年度の参加予定を伺いましたが,約8割の方から来年度も参加を検討していると回答がありました.発表を予定している方は約5割となっております.来年度の発表についてもぜひご検討いただけますと幸いです. 問5~8では希望する所外研修先や所内実習,特別講演について伺い,具体的なご希望を多数ご記入いただきました.いただいたご意見は,来年度以降の職員研修会のプログラム構成の参考にさせていただきます. 問9では発表の際に気づいた点やアブストラクトのテンプレートへのご意見を伺いました.アブストラクトのテンプレートが統一されていない,口頭発表の準備に時間がかかったというご意見をいただきました.いただいたご意見を参考に,今後もより良い研修会開催を目指してまいります. 問10ではハイブリッド形式についてご意見を伺いました.今後もハイブリッド形式での開催を望むご意見を多くいただきました.過去2年の経験を活かし,大きなトラブルなく運営できたことにより,皆様にご満足いただける運営が実現できました. 一方で,オンライン参加者も閲覧できるポスター発表の形式や,口頭発表のオンデマンド配信希望のご意見をいただきました. 問11ではその他のご意見等をお伺いしました.多くの方から労いの言葉をいただくことができました. アンケートにお答えくださった皆様,誠にありがとうございました. 3.研修会を終えて 今年度の研修会も例年どおり,野外観測の比較的少ない時期である1月下旬に開催いたしました.所内・学内からの参加に加え,北海道大学,秋田大学,東北大学,慶應義塾大学,名古屋大学,京都大学,高知大学,九州大学,鹿児島大学,海洋研究開発機構から30名の参加がありました. 技術発表の件数は,ポスター・口頭と合わせて25件となりました.今年度は所外の方の発表が13件と例年に比べ多く,有意義な情報交換の場となりました.野外観測,過去記録や歴史,観測施設の維持管理,観測ツールや装置等の開発,AIの使用事例,広報アウトリーチ活動など,多岐にわたるテーマでご発表いただきました. この研修会は,専門部会や学会とは異なり,自由に技術や情報共有,問題提起ができる場です.新規観測や新規開発などに関わる技術のみならず,日々の維持・管理・監視業務の中にも重要な経験やノウハウ,失敗談に基づく業務改善例などがたくさん詰まっているため,これからも話題の新旧や分野に気兼ねすることなく,積極的に発表していただければと存じます.地震や火山に関わる全国の技術系職員や省庁・研究所職員が,普段の業務活動で得られた知識や経験を共有する場として,本研修会が活用されれば幸いです. 4.謝辞 本研修会の職員参加に際し,ご賛同及び格別のご配慮をいただきました各施設長の皆様,開催期間中の業務につきましてご配慮いただいた所内教員の皆様,特別講演の依頼を快くお引き受けいただいた長尾大道准教授,事務手続きや修了証の発行等でご協力いただいた所内職員の皆様に委員一同,心よりお礼申し上げます. 5.参考資料
※ 令和7年度 研修運営委員 ※ 一瀬 建日(運営委員長)・五十嵐 俊博(運営副委員長)・西本 太郎(実行委員長)・ |