2008年浅間山小規模噴火について | 作成: 2008.08.10 更新: 2008.8.18 |
東京大学地震研究所 |
2008年8月10日2時37分、浅間山においてごく小規模な噴火が発生致しました。現在の噴火警戒レベルは2となっています。(8日15時に引き上げて以降、変更なし)
当ウェブサイトでは、東京大学地震研究所火山噴火予知研究推進センターを中心に、付属施設である浅間火山観測所・小諸火山化学研究施設からの速報を報告してまいります。(アウトリーチ推進室)
【噴火活動の状況】
(8月18日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
噴火は観測されず。
噴煙高度は火口縁上200m程度で推移。
(8月17日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
噴火は観測されず。
噴煙高度は火口縁上200m程度で推移。
(8月16日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
噴火は観測されず。
噴煙高度は火口縁上200m程度で推移。
(8月15日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
噴火は観測されず。
噴煙高度は火口縁上200〜300m程度で推移。
(8月14日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
14日7時59分山頂火口で小規模の噴火。
噴煙は火口縁上400mまで上がり、南に流れるのを観測。
その後の噴火はなく、噴煙高度は火口縁上200〜400m程度で推移。
(8月13日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
噴火は観測されず。
噴煙高度は火口縁上100〜300m程度で推移。
(8月12日15時時点 : 気象庁による解説情報に基づく)
11日20時5分頃、山頂火口でごく小規模の噴火が発生。(8月11日15時時点)
噴煙は火口縁上200mまで上がり、南に流れるのを観測。
噴煙高度は火口縁上300〜400m程度で推移。
その後の噴火の発生はない。
10日2時37分頃、山頂火口でごく小規模の噴火が発生。
噴煙は火口縁上400mまで上がり、南東に流れるのを観測。
現在は火口縁上100〜200m程度で推移。
この噴火による降灰は認められていない。
その後の噴火の発生はない。
やや多い状態が続いている。
8日〜12日の火山性地震及び火山性微動の回数(気象庁による速報値):
火山性地震 火山性微動 8日 108回 7回 9日 69回 3回 10日 73回 2回 11日 97回 5回 12日 129回 2回 13日 39回 1回 14日 50回 2回 15日 80回 3回 16日 49回 4回 17日 73回 0回
『浅間山における最近の火山活動について』
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などを公開
- 地震研究所浅間火山観測所に設置した監視カメラからのリアルタイム映像
- 地震波形モニター
- 2008年6月までの活動状況(地震活動と地殻変動)の資料(PDF:火山噴火予知連絡会作成)
- 準リアルタイムモニタリングシステムによる浅間山、本日の熱異常
- 浅間山の地質と形成史の概要
- 歴史時代の噴火記録一覧
平成19年12月1日より導入された噴火予報・噴火警報。
【レベル5(避難)】 危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】 警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】 登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】 火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】 火口内等への立入規制。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なりますのでご注意ください。)
火山で起こる地震や微動には様々な種類があり、その違いは地下で進行している活動の違いを反映していると期待される。 この分類の仕方にはいろいろあるが、大きく分けると下記のようになる。
- 火山性地震:火山の地下でのマグマの移動などによる火山活動によって発生する地殻の微小破壊による地震。
- 火山性微動:地震計にとられる火山特有の振動。波形や継続時間が長い(数日間に及ぶ場合もある)から、火山性地震とは区別される。 噴火に先行することも多く、噴火予知の立場からは重要。
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