海底地震計の解析手法の高度化に伴い、これまでの常識よりも高い分解能で、地下構造を明らかにできる見込みがあります。新手法がもたらす高分解能を存分に生かせるような、稠密海底地震計アレイの設置を行っています。日向灘において、半径2kmの円内に計10台の海底地震計を設置しました。観測期間は、2018年3月から10月のおよそ7か月間です。この地域で発生するスロー地震の発生環境を理解することを目指しています。
このアレイ観測データを用いて、レシーバ関数と表面波位相速度をジョイントインバージョンすることで、地下構造の高分解能なS波速度構造モデルを作成しました。付加体内における低速度層の存在を明らかにしました。
本研究はJSPS科研費 19K14811の助成を受けたものです。