2.7 海半球観測研究センター

教授

川勝均,歌田久司

准教授

清水久芳,塩原肇(センター長),竹内希,山野誠

助教

馬場聖至,一瀬建日,綿田辰吾

学術振興会特別研究員

Wang Dun,石瀬素子

特任研究員

堀久美子,川田佳史,Zhang Luolei, Lewis Schardong

技術支援員

横山景一

外来研究員

濱元栄起,Thomas Hearn,笠谷貴史,川村喜一郎,多田訓子

大学院生

竹尾明子(D3),Liang Pengfei(M2),小川直人(M1)


近年,異なる時間・空間スケールな地球の様々な活動が相互に関連していることが認識されている.例えば,マントル対流は島弧で地震・火山活動を起こすだけではなく,全地球規模での環境変化へも影響を与えている.ここで地球全体に注目すると,地球表面の70%を覆う海底は各種地球物理観測での空白域であるのに気付かされる.海底は,大陸地殻の不均質性に邪魔されること無く地球内部を覗くための良い「窓」になり得るはずである.そこで我々は,西太平洋を中心とした半球を「海半球」と呼ぶことにする.

海半球観測研究センターは,その海半球である西太平洋域に地球物理観測網を構築・維持することで地球内部のマントル及びコアのダイナミクスを研究することを目的とした「海半球観測ネットワーク:地球内部を覗く新しい目」(海半球計画)を遂行する中心的組織として,1997年4月に発足した.本計画は,1996-2001年度の創成的基礎研究として実施され,計画終了後は,(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)との協力により海半球観測網を長期的に維持する体制を確立した.本センターでは,立ち上げ当初から固体地球科学分野の基礎的な重要課題を解明することを目的にした,大型科研費によるプロジェクトを実施するとともに,並行して一段質の高い観測データを得るための技術開発を継続してきた.2006年には本センター発足から10年間の主要成果に対する外部評価を実施し,評価委員会より高い評価を受けた(外部評価2006).